【fjconsultants365日Blog:4,486投稿目:10年超継続】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
データを入力する場面増加
「データを入力してください」
そのようなシチュエーションが増えています。
お客様のデータや来店データなど数値として残すようになってきています。
今後も増え続けるでしょう。
センサー類で自動収集できる範囲であれば設備投資の話しで終わります。
しかし、センサーでは収集できないデータがあるからです。
このデータを入力して残せるか、会社の生命線になってきます。
しかし、データを入力するスタッフにはデータの価値が理解できていないケースがあります。
そのため入力が進まない。
入力漏れが発生しているケースがあります。
今回もそんな場面を目にしました。
入力の意味を理解していない
スタッフから見たら入力する項目がだんだん増え重荷に感じています。
作業が増えていると感じています。
実際に入力項目は最初は少なく、後から増やすのが普通の流れです。
しかも入力する情報は多いほど良いとされているからです。
しかし、スタッフに「入力は必須です。必ず行ってください」と言うだけでいいのでしょうか。
データがある方が良い、データは多い方が良い、と伝えても理解できているのでしょうか。
人は『良い』と言われても
・自分のとって良いこと
・自分以外の人にとって良いこと
に分けて考えます。
今回のデータ入力についても、データを入力することは『会社にとって良いこと』であるが自分にとっては『作業が増えること』にしか過ぎません。
データの価値は会社に利益をもたらすが、自分には利益をもたらすのかわからない状態なのです。
ここが理解の壁。
仕事の意味を理解していない状況になっているのです。
どうして入力するのか理解を深める
データ入力が今後求められるのは単なる情報を蓄積するだけではありません。
蓄積されたデータから生み出される利益が増えるからです。
人工知能AIが5年後10年後には当たり前になったとき、情報が蓄積されていない企業は取り残されます。
ということは、企業にとって情報蓄積は生命線。
利益の源泉です。
この仕組みをスタッフも理解しなければなりません。
スタッフ一人ひとりのデータ入力が利益の源泉であり将来利益を生み出すのです。
データ入力をすることが利益を積み上げている行為と同じなのです。
その点を理解しなければならない。
「データ入力は価値がある」という言葉では足りないと考えています。
「データ入力は利益を生む」と表現すべき。
スタッフの直接利益へつながる表現で理解を求めるのです。
まとめ
人の行動は理解の深さで決まります。
行動しないということは、理解していないだけ。
理解するような理解を求めれば強制する必要はないのです。
毎日のデータ入力は理解が進まなければ習慣化されません。
そのためにリーダーがどのように説明するかがカギになります。
単なる『必要だから』と言うだけのリーダーではデータ入力は定着しないでしょう。
ルールを決めたから必ず実行するわけではありません。
そこには、理解するプロセスが必要なのです。
理解するプロセスが不足した場合、実践してくれない。
言い続けても実践しない。
そんな現象が続いているのではないでしょうか。
もしそうならば、どのように理解してもらうのかを考える方が近道です。