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取締役のスキルマトリックス公開が増える

fjconsultants365日Blog:4,491投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

スキルマトリックス公開

上場会社で取締役のスキルマトリックスが公開されています。
どの取締役がどのような経験をしてきたのか、素養があるのかがわかる表です。
上場会社は株主などのステークホルダー(利害関係者)に対して説明責任があります。
取締役がバランスの取れた人選になっているのかを確認するためのスキルマップなのです。

スキルマトリックスは、取締役の素養・経験及び取締役会におけるバランスを一覧表にまとめたもの

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/pdf/company/publicity/2017/170924_kuroda.pdf

スキルマトリックス事例

では、どのような指標でスキルマトリックスが作成されているのでしょうか。
事例を見ていきます。

下記は「出光昭和シェル」のスキルマトリックスです。

コーポレートフィロソフィ・経営戦略ガバナンス・法務財務・会計・税務国際ビジネス・多様性デジタル変革・テクノロジー環境・社会・エネルギー政策人材開発営業・販売製造・供給
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https://www.d-quest.co.jp/topics/20200929-1

スキルマトリックスを見れば偏りがすぐにわかります。
上記では製造・供給のスキル保有者は1人だけなのが特に目につきます。

もうひとつ事例を見ていきます。
HOYAの事例です。(社外取締役スキルマトリックス)

企業経営グローバルビジネス財務/会計テクノロジーM&A人材育成/ダイバーシティ
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https://www.hoya.co.jp/japanese/ar2019/esg/skill-matrix.html

役員は最終決定者

役員クラスの会議は最高決定機関です。
そこに偏りがあれば決定軸にも偏りが出てしまいます。
公開企業は、適切な役員の人選が行われているのかを証明しなければなりません。
そのためにこのようなスキルマトリックスが用いられているのです。

もう一方で、このようなスキルマトリックスを作成しなければならないという意識から多様性を意識します。
どうしても役員の人選は社内の特定の部署から選出が続いてしまうことがあります。
そのとき「多様性」を意識すると適切な人選を考えるようになるのです。

今後はスキルマトリックスを公開する企業が増えていくでしょう。

まとめ

上場会社に限らず役員の選出は偏りがなく多様性があったほうが経営のバランスが取れます。
全員賛成ばかりの決議は異常です。
それこそメンバー選出に問題があったと判断されてしまいます。

時代も変化に富み、今後も経済は上下に激しく動きます。
対応できる企業は多様性があり議論の幅が広いのは事実。
こうした役員会のスキルマトリックスを作成することで自己評価ができるのではないでしょうか。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/