fjconsultants Blog:4,507投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

図書館電子化

大学の図書館で電子図書館のサービスが広がっています。
電子書籍を借りられる仕組みです。
大学の授業もオンライン化されており、その一環で図書館もオンライン化へと流れています。
具体的にはどのようなシステムになっているのでしょうか。

電子図書館、学習ツールに コロナ下で利用広がる:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71578580U1A500C2TCN000/

サービス提供会社

大学の図書館が契約しているシステムがあります。
株式会社日本電子図書館サービス(Japan Digital Library Service Co.,Ltd.)の「LibrariE」というサービス。
https://www.jdls.co.jp/about-librarie/
会社の株主構成を見ると

  • 株式会社KADOKAWA
  • 株式会社紀伊國屋書店
  • 株式会社講談社
  • 大日本印刷株式会社
  • 株式会社図書館流通センター

となっています。
読者、図書館、出版社、著者を結ぶサービスと謳っています。
2021年3月で400を超える図書館でこのサービスが導入。

たとえば、千代田区立図書館。
千代田Web図書館サイトを見ると「所蔵点数 10,087点(2021年5月1日現在)となっています。
https://www.d-library.jp/chiyoda/
図書館なので利用に当たっては、在住・在勤・在学が条件となります。
ただ、地域の古い資料は公開されています。
例)「幕末明治文化変遷史
上記の書籍は写真多数で見応えがあります。
歴史が好きな人にとっては貴重な機会となるでしょう。

まだ少ない図書館の電子書籍

数が増えている電子図書館サービスですが全体の図書館数から見ればまだ一部。
公共図書館3200のうち電子書籍対応は300ぐらい。まだ1割なのです。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71578580U1A500C2TCN000/
他のデータを見ると

公共図書館で電子書籍サービスの検討が本格化したのは 2010 年代である。しかし,全国で 3,292 館ある公共
図書館(中央館 1,377 館)のうち,実施館は,88 館(91自治体)にすぎない(2020 年 1 月 1 日現在)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/konpyutariyoukyouiku/48/0/48_20/_pdf/-char/ja

となっており、公共図書館での電子書籍サービス実施は遅れています。

まとめ

本は10冊同時に読め!本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫) Kindle版
上記書籍の副題には、「本を読まない人はサルである!」とあります。
図書館利用も電子化により広がることを期待しています。
書籍は電子という形へと変化しても内容(コンテンツ)の価値は不変。
変わりません。
書籍を手に取れば、一気に時代を問わず叡智を集められます。
著者の長年かかった体験、経験を一瞬のうちに手に取ることができるのです。
今後も電子図書館の普及スピードを随時確認したいと思います。