fjconsultants Blog:4,545投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

社内の教育に関心が高まっている

スタッフ教育、スタッフの成長を目指す施策が増えているように感じます。
時間的な余裕ができたからという理由が大きいのでしょうが、時代が変化してるのでその時代に対応するためにもスタッフの成長が欠かせないと考えているのではないでしょうか。
また中途採用の状況を見てみると活発な動きはなく、優秀な人財が転職市場にいないと感じています。
そのためスタッフの教育を長期的に行っていきたい、もしくは成長させるためのマニュアルが欲しいと希望が出ていると考えています。

教育にはお金がかかるのか

義務教育や高等教育、大学の教育に関しては費用がかかります。
大学の授業料を見れば、費用がかかる事は理解できると思います。

ただ大人になってからの学びについてはある程度自己投資の世界かもしれません。
しかし会社としては成長する環境は整えなければならず、どこまでやったらいいのか、どこまで投資すべきなのか迷うところです。
本棚を作って書籍を揃える事は大切な事かと思いますが、最近はリアルの本を読むことより、スマホアプリで学ぶ、スマホからネットを見て学ぶ、動画で学ぶといった流れに変わりつつあります。
社内のコンテンツも新しいツールに適応させなければならないのでしょう。

iPad

1年間以上のプログラム

スタッフ教育のプログラムを作っていると半年1年では終わらず1時半とか2年のプログラムになってしまうこともあります。
最近はそのような長期のプログラムが増えていると感じます。
ただ興味を失わず長期で学ぶにはある程度コンテンツに魅力が必要。
その点が今後のポイントになるのではないでしょうか。

新リーダーの戸惑い

新しいリーダーはスタッフの教育に戸惑うことがあります。
成長したスタッフの事例をもとに同じようなことをしますが、そのやり方で成長するのは1割から2割程度です。
というのも成長したスタッフの方は、もともと意欲が高く成長指向だったからです。
意欲が普通なスタッフの場合、成長がどこかでストップしてしまう。
つくづく教えるということの難易度の高さを感じます。
教育ができる人の定義は、どのような人でも一人前にできる再現性を持っている人(リーダー)だと考えています。

成長には段階で見る

スタッフの成長には段階があり、一人前になる手前に2カ所から3カ所、立ち止まるポイントがあります。
その立ち止まるポイントを越えさせることが実は教育です。
しかしOJTだと、その点が放任されているのが現状です。
成長の壁があるから頑張って越えろ、と応援はしますが具体的なアドバイスがない。
成長しないのも本人の責任として処理されているだけであり、成長させられないリーダーが問われることは少ないようです。

クリアするポイントは限られる

成長の過程で立ち止まってしまう場合、技術職事務職などは集中的に反復を重ねればクリアできることがあります。
地道な反復訓練です。
成長を壁を越えるための内容が明確になっているので、その点はプロセスを描きやすく困る事はありません。

しかし営業職など仕事の内容が個人に委ねられている場合にはそのようなことがなかなかできないようです。
成長のステップが見えにくい。
わかりにくのが原因です。
しかし、営業職であっても技術職と同じように仕事の内容を分解すること、仕事のプロセスを明確にすることだけです。
営業の場合立ち止まるポイントはほぼ決まっており、
・アポイントがいただけない
・クロージングを弱い
など少ししかありません。
後はそれを乗り越えられるように教えられるかどうかだけです。

まとめ

人材教育もボトルネックをクリアさせることに絞れば、学びの箇所が2カ所から3カ所位に収まるのではないでしょうか。
最短距離で成長させたい、短期間で成長させなければならないときには、的を絞って一気にボトルネックをクリアさせてしまうのも1つの方法です。
有効な手段だと考えています。
もうひとつは長期戦で常に学ぶ環境を与え続けること。
教育は際限がない分、楽しい領域です。