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クチコミの歴史からわかること

fjconsultants Blog:4,555投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

クチコミとは

クチコミは、マスコミ・報道という言葉と反対に位置します。
具体的には、

クチコミとは、『大辞林』(2012年版)を引くと
「うわさ・評判などを口伝えに広めること。『・・・で売れる』(補説)マスコミをもじった語。1960年代の初めに使われだした

https://www.jstage.jst.go.jp/article/mscom/98/0/98_107/_pdf/-char/ja

となっており【マスコミ←→クチコミ】という構造です。
マスコミの信用性が失われるできごとが発生するたびに、クチコミの信用性が高まり、今では当たり前のようになっています。
では、クチコミが普及し始めたのはいつ頃なのでしょうか。

「クチコミ」は,その言葉自体が普及し始める1960年代初頭から広告業界において注目を集め,その重要性が論じられていた

1960 年代初頭における「クチコミ」の概念分析
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mscom/98/0/98_107/_pdf/-char/ja
草原

「クチコミ」は、50年以上前に普及し始めています。
評論家の大宅壮一氏がつくった造語と言われていますが諸説は他にもあります。

『現代用語の基礎知識』1963年増補版には,大宅自身が執筆した「クチコミ」の解説(6)が掲載されている。そこでは
「人の口から口へ個別的に伝えられるコミュニケーション。流行や宣伝を伝えるウワサの威力を名づけたもの。原稿用紙をうめていく文筆的なものを手コミという」と記されている。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/mscom/98/0/98_107/_pdf/-char/ja

当時は、「クチコミ」と「手コミ」という概念からスタートしていたようです。

一方通行だったクチコミ

マスコミ→オピニオンリーダー→消費者
という伝達しかありませんでした。
一方通行であり、消費者同士が商品・サービスについて評価し合う環境にはなかったのです。
あったとしても、口頭で話しをする人数だけです。

それが、ネットの普及率、携帯電話・スマホの普及台数増加に比例して消費者同士の評価の輪が一気に全国区になりました。
どこでもだれでも、評価を見ることができる。
評価を発信することができるようになっています。

まとめ

こうしたクチコミの歴史を振り返ると、普及プロセスがわかります。
もともと、単なる噂話しだったクチコミが、購買に関する影響力のあるツールへと変身するプロセスが興味深い。
そこには、通信の発達と普及が大きく影響しています。
まさか、ここまでクチコミが影響力を持つとは予想しなかったと思います。
今ではクチコミの方が信用性が高い。

今後は、やらせのクチコミを見極める人工知能が普及するでしょう。
そうなると、さらにクチコミが重宝されるようになると考えています。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/