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意見を取り入れ過ぎると評価されにくい企画になる

fjconsultants Blog:4,582投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

意見を取り入れ過ぎ

クリエイティブな仕事や企画は中心になる人が企画を押し通すパワーが求められます。
多数の意見を聞き、取り入れるほど内容がぼやけ、あいまいな企画になってしまうこともあるからです。

東京オリンピック開会式の評価がまだ続いています。
評価されたのは
・ドローン
・ピクトグラムパフォーマンス
https://sports.nhk.or.jp/olympic/highlights/content/64babae0-86f4-4f65-8653-d31821177fde/
の2つ。

費用がかかったドローンと低予算のピクトグラムパフォーマンスが評価された形です。
開会式の内容について情報を見ていくと、様々な人が「・・・を取り入れてほしい」と要望した痕跡があります。
そのため、ストーリーの一貫性がなく、「なぜ次はこの内容?」となってしまっています。

人選も「この人が良いのでは」という力に屈した形で一貫性が理解できない内容になっています。

原因は、意見を取り入れるほど無難な企画ができあがるパターンの典型です。

突出した内容にするには

デザイン性を問われる商品は、部分的に突出したところがなければ顧客を魅了できません。
いわゆる《個性的なデザイン》です。
個性的なデザインを実現するには、リーダーシップがあるリーダーが存在している場合に可能です。
社内の意見も押し返せるパワーを持っているリーダーです。
そうでなければ、デザイン部門以外の意見を取り入れてしまい、無難なデザインの商品ができあがり、話題になることもなく、販売も低調に終わるのです。

わかりやすい事例では、自動車のデザイン。
若年層が苦手だった時代のトヨタ自動車は、新車のデザインについて役員の意見を取り入れて修正していました。
しかし、売れない。
最後は、社長直轄のデザイン室をつくり独自のデザインを認めたのです。
できあがった新車デザインを役員会にプレゼンしたそうですが、誰もデザインの良さがわからなかったそうです。
しかし、その車が売れた。
ロングセラーになった実績があります。

まとめ

企画や開発のリーダーは多数の意見を調整する役割もありますが、調整だけで終わってしまうと評価される企画や商品はできない。
一貫性を持ちながらゴールを見据え、意見を押し通す部分も必要とされるのです。
リーダーシップの力が求められる領域です。
反対意見には、押し返す根拠も必要になるでしょう。
市場で評価されるかどうかわからない状況での不安も乗り越えなければなりません。
ただ、企画が開発ができるリーダーがいる会社は突出した商品(プロダクト)を出してくるのは事実。
企業規模に関わらず人財に頼る部分だと感じます。