fjconsultants Blog:4,597投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

造語ばかりに

◯◯テックという言葉はいくつあるだろうか。
・フィンテック
・リテイルテック
・エドテック
・アグリテック
・フードテック
・アドテック
・メドテック
・HRテック
・リーガルテック
・セールステック
といったところが代表的な言葉になっていますが、他にもあります。

また造語も増えてきています。
たとえば、「テクノベート」。

《(和)technology+innovationからの造語》テクノロジーとイノベーションを組み合わせた語。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88/

これは、とある経営大学を運営しているところが提唱している言葉。
テクノロジーとイノベーションが新たなビジネスの創出には必要と説いています。

本質を見失わず

言葉が先行してしまうことも業界によってはあるので注意したいところです。
こうした言葉には何か斬新な内容が含まれている場合とそうでない場合があるからです。
テックという言葉、テクノロジーが組み合わされば新しい展開は可能です。
しかし、それが飛躍なのか、現状の改良なのかは理解しながら進めなければなりません。

20年前に企業でWebサイトが普及し始めた頃と似ています。
よくわからないけどネットの時代がやってくる。
Webサイトが必要だ、と言われていた時代です。

20年後の今はWebは欠かせないものになりました。
しかし、すべてのWeb戦略が成功したわけではありません。

テクノロジーの見極め

テクノロジーに置き換わる内容にはレベルがあります。

1)単に紙ベースの情報がデジタルに置き換わる
2)デジタル情報から分析が可能になる
3)デジタル情報から予測ができる

といった段階に分かれます。
冒頭に○○テックという業界ごとの言葉が出てきましたがそれぞれ上記1)から3)のどれかに分かれています。
テックと名がつけば飛躍すると想像するのだけは期待値が大きくなるだけで成果には結びつきません。

まとめ

当ブログでもカタカナ用語は取り上げるようにしています。
言葉を知らないだけで遅れてしまう可能性があるからです。
しかし、言葉だけを知っていても実践にはつながりません。
自分のビジネスでは、テクノロジーの進化スピードがどの程度なのか判断しながら導入することだと感じます。