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国道とそれ以外に分けられる

fjconsultants Blog:4,613投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

橋梁点検結果

戦後に一気に造った橋梁・道路・トンネルの損傷が表出しています。
昨年2020年に点検した橋梁の点検結果が国土交通省から発表されました。
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001484.html

橋梁・トンネルなどは点検が義務付けされています。

2014年度より道路管理者は全ての橋梁、トンネル、道路附属物等について、5年に1度の点検が義務付け・・・2018年度に1巡目点検が完了し、2019年度から2巡目点検が実施

https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001484.html

現在は2巡目の点検に当たります。
点検は順調に推移しており「点検実施状況は、橋梁:38%、トンネル:34%、道路附属物等:40%と、1巡目点検よりも着実に進捗」と公表されています。

損傷場所はマップ化されており、下記の損傷マップから場所を確認することが可能です。
ちなみに緊急措置が必要な箇所は、全国でトンネル5箇所、橋梁207箇所となっています。

「全国道路構造物情報マップ(損傷マップ)」を初公開
→ズームレベル14以上にすると「早期措置」「緊急措置」の損傷箇所が表示されます。

https://road-structures-map.mlit.go.jp/

各市町村の老朽化箇所(件数)については下記から調べることが可能です。

各都道府県における道路管理者毎の老朽化対策状況

https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/yobohozen_maint_r02.html

修繕着手率・完了率が低水準


しかし、修繕をしなければならない措置の進捗は低水準となっています。
「橋梁における地方公共団体の修繕等措置の着手率は55%、完了率は35%と低水準となっています。(2020 年度末時点)」

実際の修繕は地方公共団体が行っており、着手率、完了率の低さは国土交通省や高速道路と比較すると理解できます。
(<参考>国土交通省:着手率83%、完了率42% 、高速道路会社:着手率66%、完了率45%)

緊急措置の状態になっている箇所の9割以上が自治体が管理しており、着手率・完了率の低さはネックになっている状態です。

緊急措置段階とされた橋のうち190カ所、トンネルは5カ所全てが自治体管理

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75162950W1A820C2CT0000/

まとめ

将来は、リスク管理をするならば《国道》を優先して走行することになるでしょう。
地方自治体管理のままでは措置が進まない可能性があるからです。
自治体ごとに予算は違います。
そのため緊急措置と言われても対処できない自治体もあると思います。

一気に成長した戦後は、一気に老朽化する領域もあることを念頭に置いておきたいところです。