fjconsultants Blog:4,645投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
中古品市場規模と内訳
中古品の業界について考えてみたいと思います。
景気後退期にはこの中古業界が活発になるからです。
どこが活発なのかを見極めたいと思います。
まずは市場規模。マーケットサイズについて。
中古品の市場規模は年間4.1兆円。
そのうち中古自動車が8割(3.2兆円)を占めています。
自動車以外の中古品販売額
2割を占めている自動車以外の中古品は
・中古品小売業:4,490億円:63%
・古本小売業:1,274億円:18%
・中古電気製品:756億円:9%
・骨とう品小売業:613億円:10%
となっています。
業界構造
中古品の業界は
・買取業者
・販売業者
に分かれます。
両方を行なっている会社とどちらか一方だけ専任で事業を行なっているケースになるのです。
中古小売は低調
中古業界の上場会社決算を見ると中古小売店は低調なところがあります。
成長鈍化の場合もありますし、景気後退の影響を受けているところもあります。
ただ、売りたい人は増えており買取は増加しています。
買取店舗が増加
景気後退期はモノを現金に換えたいというニーズが増えます。
そのため買取店舗が好調。
好調なのでフランチャイズ型の中古買取ショップが増加しているのです。
私が知っているだけでも地方においても中古買取事業を新規事業として取り組んでいる事例を耳にします。
なぜフランチャイズが増えるのか。
成功した店舗事例の数字(買取金額合計や収益)が魅力的なのです。
買い取りショップをオープンするとすぐに1ヶ月1,000万円の買い取りをした、といった内容です。
何人の顧客人数で買い取り1,000万円になっているのかが不明なのでコメントができません。
しかし1人の顧客から500万円分の買い取りしたケースがあるとすれば買い取り金額1,000万円はチャンピオンデータということになるでしょう。
実際の内容を突き詰めて見たいところです。
まとめ
中古品業界は、買い取りが好調で小売は低調。
大枠ではそのような流れが見えてきます。
ただ、この数値には出てこない個人間の中古品売買(Yahooオークション、メルカリなど)も市場規模が増加しており数値を入れて考えればまた違った側面が出てくると思われます。
今後も業界が変化し再編する可能性がある領域なので楽しみな面もあると感じます。