ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,755投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

小売業界は100均化するのか

小売が100均化してきています。
セブンイレブンでもダイソー商品を導入予定。
全店2万店舗で展開していくようです。
試験的にダイソー商品を置いて実験をしていましたが集客力があると判断。
一気に展開です。
最近はコンビニの売り上げも足踏み状態。
打開策として期待していると感じます。

イオンは100均を2000店舗で展開します。
イオンは100均の業界3位であるキャンドゥを2022年1月に子会社化しました。
もともとキャンドゥは1155店舗(2021年9月現在)なので、今後イオン2000店舗で展開すると倍増することになります。
これもスピード感のある展開です。
急いでいる理由があると感じます。

イオン、「100均」2000店展開 集客力で存在感:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79252100U2A110C2TB1000/
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100均導入は増加していく

もともと100円均一ショップは、駅前の新しい建物ができると必ずといっていいほど声をかけられるカテゴリー。
集客力があるからです。
しかも内装工事はほとんど必要ない。
商品棚も移動式です。
なので、出店も撤退も素早いです。

現在は、物価の上昇局面に2021年から入っています。
2022年も上昇すると予想されています。
そうすると、物価上昇の時期には、100円均一の魅力は増すばかり。
今後も100均導入の動きは続くのではないでしょうか。

100円ショップ業界

100均はダイソー、セリア、キャンドゥの3強になっています。
特徴はそれぞれ創業家の株割合が多いことでした。
その一角が崩れたのがイオンのキャンドゥ子会社化です。
今後は流通系企業の関与が大きくなると予想します。
流通大手企業の買収が今後も発生するかもしれません。

まとめ

100円ショップの問題は40年間以上値上げしていないことです。
そこだけを見れば異常です。
ダイソーは海外の店舗では2倍程度の価格帯で販売しています。
海外では決して安い店舗ではないのです。
その海外と国内の差は知っている人の方が少ないと感じています。
日本がデフレ状態である象徴が100円ショップだと言えるのです。
その100円ショップがコンビニや小売と提携しさらに増えていくとデフレ傾向は強くなると言えるのではないでしょうか。

《参考書籍》
「安いニッポン」https://amzn.to/3txooOV