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製造業におけるビジネスモデル転換事例

ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,768投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

製造業の課題のひとつ

製品をつくるとき欠かせないのがネジ。
部品と部品を締結するために欠かせない。
このネジの分野は製品1個1個が小さく、また使用されるネジの量も多すぎるため管理に手間がかかります。
決算前の棚卸しではネジ1個まで数えると仕事が止まり工数もかかることさえあります。
こうした課題を解決する企業があります。
ビジネスモデルを転換させた企業として事例にあげられる企業のひとつです。

それはボサード株式会社。締結技術分野における最適なサポ-トを行っているスイス企業です。
1831年の創業なので200年近い歴史があります。
締結部品の商社(ネジ商社)として経営を継続してきました。
この企業が新しいサービスを打ち出しています。

SmartBin Cloud

そのひとつがスマートビンクラウドです。
ネジの在庫管理が自動化されます。
種類ごとに専用の箱に入れます。この箱からネジを取り出すとカウントが自動で減っていきます。(ピッキング振動感知)
ある一定の量以下になったら自動発注することも可能なサービスです。

箱には液晶がついているので部品の種類と在庫数が表示されます。
次の発注がされているのかも確認できます。
またクラウドに連携しているので別の場所でも在庫チェックが可能です。
棚卸しも不要になります。
現場の方のストレスも大幅に軽減されるでしょう。

Smart Factory Logistics

スマートビンクラウドを発展させたサービスがスマートファクトリーロジスティクスです。
製造工程を可視化し生産性を向上させるシステムです。
部品の供給効率化という側面だけでなく製造工程全体の最適化を行う仕組み。
下記動画をご覧ください。

ネジ商社から製造業の生産性向上サービスへと転換している企業なのです。
ネジという商品販売から生産性向上のためのシステムを供給しているので商品販売以外の売上が新しく形成されたのです。

製造業のビジネスモデル変革は少しずつですが進み始めています。
商品を流す、商品を販売する(単発販売)だけでは将来が限定されてしまう企業もあり今後の課題です。

まとめ

製造業のビジネスモデル転換は事例がまだ少ないと感じています。
ボサード社のような事例は参考になるはずです。
製造業の向かうところは生産性の向上に行き着きます。
そこに向かって課題解決するサービスが残ります。
時間のかかることを成し遂げた企業だけが残っていくと感じます。

参考書籍:リカーリング・シフト 製造業のビジネスモデル変革 (日本経済新聞出版) https://amzn.to/34jxmES