能力差、努力差ともうひとつ

人は、他人との間でさまざまな差を感じることがあります。仕事のスキルや人間関係、趣味やスポーツでのパフォーマンスなど、さまざまなシチュエーションでの「差」です。その「差」をどう定義するかは人それぞれですが、以下のように考えることができるのではないでしょうか。能力、努力、習慣の3点から考えた数値化です。

  1. 能力差→10/100 – 生まれ持った資質。これは決して小さく評価するものではないが、一人ひとりがスタートラインで持っているもの。
  2. 努力差→20/100 – 熱意や情熱。能力以上に価値があると言われることも多い。一つの目標に向かっての短期間の集中力や努力は、結果につながる。
  3. 習慣差→100/100 – 習慣は、日々の小さな行動の積み重ね。それが自然と体に染み付き、それが自分の一部となる。無意識で継続できるようになる。習慣の力は、努力や継続以上に大きな差を生み大きな結果となる。

「差」を生むものは、才能や一時的な努力ではなく、習慣にあると考えています。成功法則と呼ばれるものは「習慣化」へと内容が収束しています。しかも習慣は意思があってもなくても行動し続けるので結果が出るようになっています。成功するまで続ける、という言葉がありますが、結果が出ないときほど続けられないので、努力で継続させるのではなく習慣化によって乗り越えることがベストでしょう。

法則性がある

月に一度、経営者の集まりに参加されている方がいます。。初めはただの交流の場としてスタートしましたが、その後の月日が経過するにつれ、この集まりが仕事に結びつくような結果をもたらすようになったようです。

しかし、ここで一つの問題に直面します。それは「何回参加すれば、具体的な結果が得られるのか?」という疑問です。初めの数回は、明確な結果を期待せずに参加していましたが、次第に「次回は結果が出るか?」という期待が高くなってくるからです。5回ぐらい参加すれば結果が出るだとうと期待値を設定してしまうと、6回目から「落胆」しかありません。参加しても参加しても結果が出ない。参加することに意味がないのではないか、と感じるようになるのです。そのため、回数の法則性を知っておくことです。

実際、結果が現れるまでの回数は、さまざまですが、ある回数を越えると確実に結果が出てきます。それは20回前後です。この回数を知っておくことと、その回数までは継続することがポイントになります。

まとめ

結果が出る前に行かなくなるのは、短期的な視点での判断です。継続することで、見えてくるもの、得られるものがあるのに、途中で意味がないと結論を出してしまっています。経営者としての道は長いはず。その旅路を続けるためには、法則性を知り、そこまでは行動し続けることです。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆