異動時のふたつの反応

新規部署への異動、他部署への異動の時期が来ると感じることがあります。異動を伝えたときの反応が違うのです。大きくふたつに分かれます。未知の世界なので不安を訴える人と可能性を感じモチベーションが上がる人の2方向です。

人は現状維持がデフォルトなので異動にはストレスを感じます。通勤する場所が変化すること、オフィスの場所が変わること、座る場所・仕事する場所が変わることには抵抗があるのです。できれば同じままでいたい。同じようなことをし続けたいと感じるのです。

不安を訴える人

不安は未知から発生します。負荷を感じる人もいます。未知な場所へ移行する負荷です。ただ、経験値が高い人は不安やストレスをあまり感じません。変化に慣れているからです。

仕事の経験において変化対応力は、少ないより多い方がベターだと考えています。というのも、同じ場所で同じ仕事をし続けるには、ビジネスが変化しない前提が必要であり、仕事が同じように10年間、20年間、30年間と発生し続けることは今後少ないと予想されているからです。

不安を感じる回数が多ければ経験値が上がるのだ、と前向きに受け止めたほうが得策です。経験は個人に蓄積されます。個人に蓄積する経験は有益だと判断することです。

転勤・出向・移籍はすべて経験しました。明日から50km以上離れた事務所に通うように言われたこともあります。いきなり高速道路通勤が始まったのです。片道1時間。慣れない時期は帰宅時に居眠り運転をしていたような記憶があります。

可能性を感じる人

異動には不安ではなく可能性を感じる人もいます。先日も「異動した方が可能性があります!」と力強く語っている方がいました。新規部署への異動なのですが不安ではなく今後の成長性という可能性を感じているのです。

可能性を感じている人も異動先のことは未知なはず。見えない部分があるのにも関わらず不安より可能性の方を強く感じているのです。これも受け取り方の違いだと感じます。前向きに受け止めることではなく、単に成長性の規模を感じ取っているだけです。成長性キャパシティを感じとるセンサー感度が高いのです。ということは、異動時には成長性を感じとることに集中すれば余分なストレスは感じなくなるのです。

まとめ

人の反応は同じ環境においても真逆になることがあります。異動時は顕著にそれがわかります。その反応を見ると変化に対する経験値や免疫力が判断できてしまいます。慣れている人は、異動後のことを思い浮かべ、時には可能性も感じます。変化を望まない人は現在の仕事環境に固執するのです。

仕事の種類によって異動がない方が良い場合もあるのは確かです。しかし、時代の変化は待ってくれません。異動が当たり前と考えておいた方が余裕ができます。仕事環境は変化するのが普通だと感じておくことです。

——————————-
ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,815投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆