有事の円買い神話崩壊
神話は崩れるためにある。そう感じさせることが出現しています。「有事の円買い神話が崩れたワケ」というメディア記事が出ていました。
過去のパターンで経済が動くならば予想はすべて当たることになります。過去を知り、パターンを知っている人が将来を予想できる世界です。しかし、そうはならない。だからこそ、神話は崩れるためにあるのかもしれません。
円安加速、「有事の円買い」神話が崩れたワケ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2340F0T20C22A3000000/
神話崩壊からわかること
神話が崩壊する。これはビジネスにおいては、
・成功体験が崩壊する
・成功パターンが崩壊する
・業界の常識が崩壊する
・ビジネスルールが崩壊する
・ノウハウが通用しない
といった事象で誰しもが経験しているのではないでしょうか。この2年間は神話崩壊によって出口が見つからない業界もまだあります。
トップクラスでも崩壊するときがある
ひとつエピソードがあります。小売業界を引っ張りチェーンストア理論を構築した第一人者の方が通販の普及にともない、過去のノウハウを焼き捨てたと聞いたことがあります。私も同じような光景を見たことがあります。一気に過去の書類を捨てる場面です。書類棚にある書類をすべて焼却してしまいました。過去の成功体験を捨てるような気迫を感じたことがあります。
捨てることで新しいものを生み出すプロセスだと感じています。過去の成功体験があると満足感もあります。適度に成功体験を減らす作業、断捨離する作業があると必然的に新しいことを考えるようになるでしょう。
まとめ
誰もが経験していない状況は異次元の世界です。為替や株価をはじめとする経済の世界ではマネー量がかつてないほど膨れ上がっていたり、仮想通貨の取引が始まっていたりと異次元突入状態です。理解できるまでは大胆な行動はできない。ただ、予測できる部分はあるので先回りしておきたいところです。
米国金利が上昇予定の中、日本の金利が一定ならば為替が1方向で推移するでしょう。有事の円買いとは逆方向のままに推移していく。それだけで為替が決定されるわけではありませんが短期的な予測としては有効だと考えています。
——————————-
ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,824投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆