2023年から一般販売

3Dプリンターの家が2023年から日本でも発売されるようです。3Dプリンターの家について取り上げたのは2018年ごろからですから5年経って実現しそうです。

今回販売されるのは、
・グランピング向け10平米300万円、企業向け実証実験用
です。https://www.atpress.ne.jp/news/294211
コンクリート製の3Dプリンターでつくられた建物になります。下記の動画で使われているものは海外で製作された部材を日本に持ち込んで組み立てしたようです。

3Dプリンターで平屋 セレンディクスが23年一般販売

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF01A690R00C22A4000000/
https://www.youtube.com/watch?v=IIkX-Wn3o38
https://www.youtube.com/watch?v=4ETA12OgJio

最初はどこから普及するのか

軌道に乗れば300万円から500万円の家が実現できるようです。実際の普及は個人住宅より店舗や宿泊施設として利用されるケースが最初は多いのではないでしょうか。グランピングもそうですし、簡易的な別荘として利用するケースもあると思います。別荘ならば共同所有という形態を取れば1人当たりの負担は50万円程度に抑えることもできるでしょう。(6人所有の場合)

価格よりライフスタイル

こうした安価な小型住宅は価格は安いが普及しません。主たる住居にはならないからです。2拠点生活であれば、小型住宅(タイニーハウス)は普及するはずですが、300万円というのはキャンプと比較すればハードルが高い。もう少しライフスタイルの変化が起これば普及するかもしれない商品です。

100㎡(30坪)で300万円ならば

今回の3Dプリンター住宅を販売するセレンディクス社https://serendix.jp/ は最終的な目標として30坪300万円の家を目指しています。現在の住宅の価格はローコスト住宅で30坪ならば1,000万円前後。比較すれば3倍の差があります。もし実現すれば主たる住居として普及することも考えられます。

まとめ

3Dプリンター住宅はローコスト住宅よりさらに安い価格帯を狙った住宅です。顧客を創造する新ジャンルになります。通常ですと普及するのに時間がかかるビジネスです。しかし、価格が安いだけで「最強」なので一気に広がる可能性は否定できません。デザイン性も高く、しかも安価な住宅ができれば欲しくなるのではないでしょうか。一般販売が始まってからの普及速度を確認したいところです。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,833投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆