燃え尽きてしまう

ユーチューバーの中に燃え尽き症候群が発生していることを取り上げたのは2019年のこと。最近では燃え尽き症候群が企業でも発生しています。バーンアウトシンドロームburnout syndromeです。具体的には、どのような状態が燃え尽き症候群なのでしょうか。

バーンアウトシンドローム/ burnout syndrome / 燃え尽き症候群 /
それまでひとつの物事に没頭していた人が、心身の極度の疲労により燃え尽きたように意欲を失い、社会に適応できなくなること。
それまで意欲を持ってひとつのことに没頭していた人が、あたかも燃え尽きたかのように意欲をなくし、社会的に適応できなくなってしまう状態のことをいいます。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-047.html

上記のようにフルスピードで走っていた人がピタッとフリーズしてしまう現象です。意欲を失い動けなくなる。何もしたくない、仕事にも行きたくないと感じるようになるのです。スポーツをする人であっても発生するのを見てきました。新規事業を任された方が1年間突っ走り、その後バーンアウトしてしまったこともあります。独立された方でも同じように1年後に何もしなくなったケースも聞いたことがあります。

1970年代から

バーンアウトシンドロームは1970年代に初めて出てきた単語です。社会の高度化とともに適応レベルが上がっていったのが原因と思われます。

「バーンアウトシンドローム」は精神心理学者のハーバート・フロイデンバーガーが1974年代に初めて用いた造語で、日本語では「燃え尽き症候群」とも呼ばれます。その後、社会心理学者クリスティーナ・マスラークが「情緒的消耗感・脱人格化・個人的達成感の低下」から重傷度を判定する(MBI: Maslach Burnout Inventory)を考案しました。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-047.html

仕事環境に関しては、年々高度化しています。デジタルツールを使いこなすことは当たり前になっています。さらにデジタルツール群は増加しています。しかも増加が止まらない。今後は、VR、メタバースへと移行するのも確実であり高度化は止まりません。

アルバイトの仕事であっても日本では高度化しています。コンビニのバイトの仕事内容を見ればそれがわかります。新しく仕事をスタートさせた人にとっては「これほど覚えることがあるのか」とストレスやプレッシャーを感じてしまうでしょう。

まとめ

想像している状況より、やらなければならないことが多く、さらに難しいと「がんばらなければならない」と感じ、休息を取らず走り続けてしまう人がバーンアウトしてしまうのでしょう。しかも一気にクリアしたいという気持ちがはたらき、短期で課題を越える予想をしてしまいます。しかし、現実はそうならない。そのとき、燃え尽きてしまうと思います。

そうならないためにも、目標設定の中に「着実型プラン」を設定しておきましょう。短期的クリアと長期的クリアの双方があればバーンアウトする確率は低くなると考えています。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,846投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆