ビジネスはどこから学ぶのか
ビジネスはどこから学ぶのか。この問いの答えは幅広い。ビジネスの範疇におさまらないからです。中には生物学の中からビジネスのヒントを得ることもあるからです。
生物模様技術のことを聞いたことはあるでしょうか。具体的な商品がわかれば理解しやすい内容です。たとえば、代表的なものでは下記のような商品があります。
- 新幹線の先頭部分←カワセミのクチバシから発想
- マジックテープ(商標登録クラレ)←ひっつき虫から発想
- 競泳水着←サメの肌をヒントに開発
- 超音波レーダー←コウモリから
このように生物の機能や構造からヒントを得る手法です。
生物模倣技術(バイオミメティクスbiomimetics)とは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%9F%E3%83%A1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B9
「生物の構造や機能、生産プロセスを観察、分析し、そこから着想を得て新しい技術の開発や物造りに活かす科学技術」
共通点からわかること
共通点を見出すことでビジネスに活かすポイントがわかる場合があります。特に存続している生物(生き残ってきた生物)にはビジネスで長期に存続している技術との共通点があります。次のような内容です。
生き残ってきた生物と市場競争の中で勝ち残ってきた技術の共通点
書籍『生物に学ぶイノベーション』より
①変えること、変わることの勇気を放棄したものは淘汰されるということ
②すなわち絶えず変化する状況に対し、変革・革新を行ってきたもののみが生き残るといこと
③さらに、その変革・革新は、他者とのつながりや環境の配慮といったバランスマネジメントのうえに成り立っている必要があるということ
生き残るために外せないのは、バランスマネジメントのうえに成立する《変革》だけです。あまりにもシンプル。シンプルだからこそ原則だと感じます。
まとめ
長く続くものには要因があります。原則があります。その原則から外れなければ安定した継続が可能です。これはビジネスだけに限りません。生物界も同じ原則で動いています。
バランスマネジメントのうえに成立する変革を継続すること。それが真の経営なのかもしれません。
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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,868投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆