限界がある自律型自動運転技術

クルマの自動運転には限界があるのではないか。特にセンサーを用いて自動運転支援をする自律型には限界説がささやかれています。海外の電気自動車に搭載されている自動運転では失敗事例の動画が公開されていることがあります。

何気ないカーブを曲がりきれず衝突する場面を見たことがあります。他にも逆光には弱く認識できないようです。こうした限界が見えてくると他の技術に注目が集まります。

今回はV2Xを取り上げます。連携技術によって限界を突破する試みです。V2XとはVehicle to Everythingの略。具体的には下記の通りです。

V2X(Vehicle to Everything)とは
クルマと何か(クルマや歩行者、インフラ、ネットワークなど)との接続や相互連携を総称するコネクテッド技術のひとつです。
クルマとの組み合わせとしては、現在4種類があります。
・V2V(Vehicle to Vehicle)クルマとクルマの通信
・V2I(Vehicle to Infrastructure)クルマと道路に設置された信号機などのインフラ設備との通信
・V2P(Vehicle to People)クルマと歩行者との通信
・V2N(Vehicle to Network)クルマとネットワーク間の通信

https://clicccar.com/2020/08/19/1002917/

単独のセンサーが映像解析だけで自動運転を支援するのではなく、他者の情報も連携させて自動運転支援をする考え方です。4つの種類がありますが、どれも連携することで精度を高めています。

V2Xの実現理由とは

この技術が最近注目され始めたのは次世代通信規格5Gが出てきたからです。5Gは高速で大容量の通信です。しかも低遅延です。この低遅延な特徴がV2Xに活かされているのです。連携に時間がかからない。なので連携し制御することが可能になっているのです。

本当にV2Xが実現すれば交通事故のない世界が達成すると言われています。事故直前にクルマを止めるなどの制御が可能になるからです。逆光などの認識が弱い部分もV2Xで補うことができるからです。

まとめ

最先端の技術は世の中を改善していきます。自動運転技術も革新です。誰もが欲しいと思わせる技術です。しかし、精度は完璧ではありません。90%の精度が達成できてもその後の精度アップは時間がかかります。1%の精度をアップさせるにはハードルが高いのです。そこにV2Xのような技術が追加されることでブレークスルーしていくのかもしれません。期待です。

電気自動車自動運転の事故映像です。(視聴には十分ご注意ください)
https://www.youtube.com/watch?v=MmpY913EhxE
https://www.youtube.com/watch?v=NUp4kvQqoWI

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,869投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆