スキルアップのためには

スキルアップについては、どこまでやればいいのか。どの程度の量をこなせばいいのか。時間投資は何時間必要なのか、がわかりにくい。不透明。なので、スキルアップに取り組んでも途中でやめてしまいます。頓挫してしまうのです。

事例から考える

このようなときは他社の事例を見て比較するとわかりやすい。理解しやすいです。

ひとつの例が日産のブートキャンプ。研修施設に4ヶ月間カンヅメ。ソフトウエアを習得します。テキストは14冊、2,000ページ超の分量。自動車は機械制御からコンピュータ制御へ変化しており、プログラムの量も急増。プログラムの量は20年前と比較した20〜30倍まで増えています。コンピュータの塊となっています。そこに対応する人財が不足してしまっているので社内でプロを育成することになりますが、ここまで取り組まなければ育てられないのです。ひとつの事例ですが、ひとつの指標にもなります。

日産、リスキリングで4カ月「ブートキャンプ」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC070MJ0X00C22A6000000

時間数の投入

新しいスキルを学ぶ時間量にも指標があります。先程の4ヶ月間ブートキャンプの場合、投入時間量は500時間程度。これで初心者育成になります。ここからプロフェッショナルになるには2,500時間の投入が不可欠(累計3,000時間)。その後、累計5,000時間、10,000時間に分岐点があり、プロとしてのフェーズが上がっていきます。プロとして報酬が増えていくサイクルです。ただ、時間の投入も内容は何でもよいわけではないので、あくまでも指標です。

指標の必要性

スキルアップのための指標は必要だと感じます。というのは、途中で挫折する人が多いからです。しかも、短距離走のように考えている人もいるからです。あくまでも長距離走であり、毎日のように習慣化することしか方法はありません。

まとめ

スキルアップのまえにスキルアップのための時間の使い方や習慣を身につける手法を伝える必要がありそうです。プロサッカーの世界もプロとしても入ったときは寮生活をさせて生活習慣を変えさせます。それほど生活習慣がプロスポーツ選手は大切なのでしょう。技を持っていても生活習慣がコントロールできない人はプロの世界では活躍できないのだと感じます。同じようにビジネスも基礎として時間の使い方をコントロールできる習慣を習得するところからスタートした方が結局のところ最短距離になると感じます。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,910投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆