要求されているのか
このまま円安ドル高が継続するとどうなるのか。マクロで見れば日本と米国の関係になります。日本にとっては輸入が割高になり輸出は利益が増えます。逆に米国は輸出しても利益が上がらない計算になります。米国のインフレ、人手不足の状況を考えれば円安ドル高基調が逆転する可能性も否定できません。そのためなのか、米国イエレン財務長官が日本にやってきました。就任後初です。最近日本にやってくる要人を見ると日本に何かを要求しているかのように見えてきます。今後の為替の動きを見れば判断できると考えています。
米 イエレン財務長官 就任後初の日本訪問 鈴木財務相と会談へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220712/k10013712621000.html
住宅市場の変化:米国
6月の住宅購入契約の解約率が上昇。約15%がキャンセルしています。これは金利上昇にともない購入契約をしたのにもかかわらず解約をする人が増えています。15%という解約率は2020年3月に17%を記録して以来。高い水準になりました。これが7月以降も継続するのか注目です。住宅は高額商品であり景気を左右します。指標として定点観測すべき内容です。
米住宅市場で購入キャンセルが増加、6月発効契約の15%に相当
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-11/REUY0YT0G1KW01
新車販売台数2022現在
米国の新車販売は2022年がスタートしてから前年比割れが続いています。2022年4月から6月の3カ月間のデータを見ると前年比2割減となっています。理由は在庫不足とされており、今後も新車販売台数前年割れは継続していく予想です。長期になりそうです。
第2四半期の米新車販売、続く在庫不足の影響で前年同期比2割減の352万台
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/07/0ba4fa499753aeca.html
自動車販売台数 米国 グラフ
https://www.marklines.com/ja/statistics/flash_sales/automotive-sales-in-usa-by-month
まとめ
小さな動きから大きな流れが導かれていきます。ニュースのベタ記事の方が重要なことを伝えていることもあるのです。静かに変化が進み、変化を遂げた後には何もすることができないこともあるからです。敏感過ぎるかもしれませんが、小さなできごとに察知できるようにしていきたいところです。
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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,929投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆