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新しいお酒習慣を提案しなければ次はない

ビジネスコンテスト

ビジネスコンテストが開かれています。「サケビバ!」です。「サケ」はお酒のこと。ビジネスコンテストの内容は、「酒類業界の活性化や課題解決に資するプラン」の募集です。ようするに、もっとお酒を消費するプランを募集しているのです。主催は「国税庁」。なぜ、国税庁なのでしょうか。

サケビバ!
酒類業界の活性化や課題解決に資するプラン
※日本産酒類(日本酒、焼酎、泡盛、ビール、ウイスキー、ワイン、リキュールなど、酒の種類を問わない)に関連するものであること

https://sakebiba.jp/

募集テーマ

ビジネスコンテストの意図は募集テーマ事例を見るとわかります。

  • 若年層の需要喚起に向けた新たなサービスやプロモーション手法
  • コロナ禍における新しい生活様式や嗜好の変化を踏まえた製品やデザインの提案
  • AIやメタバースを活用した新しい販売手法の確立
  • 地理的表示(GI)等を活用した酒類のブランド価値向上など

という内容で、お酒の消費を増やすための施策を募っています。国税庁が主催する理由は税収を増やすため。振り返ると30年前から酒類消費数量は減少し続けています。
1995年と比較すると2020年は1/4減少しています。(25%ダウン)特に若い世代の飲酒習慣が減っているのです。その若い世代を対象にしているのが今回のビジネスコンテスト。応募資格は「20歳以上39歳以下の個人またはそのグループ」と限定になっています。20代30代だけをターゲットとしているのです。

まとめ

20代30代がアルコール離れしてしまうと将来にわたって税収は減少します。累計で考えれば酒類から得られる税収が大幅に減少してしまうことは明確です。そのため国税庁も焦りがあるのではないでしょうか。

健康のためには「アルコールは控えるように」と言われ続けています。その一方で、お酒の新しい価値を創造していく方向性も存在しています。この双方が一体となるようなことがあれば理想なのですが、健康を損なうイメージのお酒を新しい価値によって消費増を狙うのは無理があるようにも感じます。「健康増進となるお酒」でも開発しなければ酒類メーカーも減少していくだけではないでしょうか。人口減少が決まっている中で、消費減少の追加されれば突然市場が蒸発することもこの先出てくるでしょう。

お酒飲まなくても別に困らない、と気づいた人がこの2年間で増えており、ますます酒類消費は厳しい状況になると感じます。新しいお酒習慣を提案しなければ次はないのではないでしょうか。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,962投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆