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小売は製造業へと収斂していく

小売なのに収益高い

小売企業で目立っている企業には特徴があります。収益性が高い企業なのです。利益率が高い。利益を確保しながら販売している。そんなことが可能なのだろうか?小売業界にいる人ほど、そう考えているはずです。なぜなら、現在では特別な仕入ルートがないから。独占できる仕入ルートもありませんし、オリジナルな仕入もほとんど存在しません。グローバルにどこからでも手に入れることができるからです。

しかも、エンドユーザーである消費者も同じことができます。販売店と同じようにメーカーから直接購入することができるのです。業界によっては、小売業の存在は否定されはじめています。小売企業から購入する必要がだんだんとなくなっているのです。

売れてもすぐに

仕入商品が爆発的に売れることもありますが、翌月には通販モールサイトで似たような商品がすぐに出てきます。それを得意とするサイトもあるので、真似されやすい商品の需要は数ヶ月から1年間ほどしかありません。

こんな状況下で小売業はどこに向かうのでしょうか。

著名な小売企業

ユニクロ、ニトリ、のような自社製造へと川上に登った企業が有名になりました。SPAと呼ばれています。製造小売というジャンルになります。スーパーマーケットではイオンや業務スーパー、コンビニではセブンイレブンに代表されるようにプライベートブランドPB商品で販売する企業も目につきます。ホームセンターもここに入ります。PB商品の割合が増え、顧客からも支持されています。PB商品は既存商品より安い価格の設定で内容品質は既存商品より高く提供していくと設定している企業もあるほどです。メーカー側から見れば矛盾していますが、売る量が多い小売ほど強いので、安く良い製品がPBでは出てくるのです。

家電量販店も家電メーカーにPB商品を製造してもらい、値引き競争にならないようにしています。オリジナルのテレビが販売されているのに気がつくでしょう。最安値の液晶テレビはオリジナル製品になっていることが多い。機能を絞り、PB商品として販売しています。

セットで成立するようになる

小売業だけで高収益を目指すことは難易度が上がりつつあります。そうなると小売業のビジネスモデルは製造業とセットで成立するようになるでしょう。製造の知識、経験がなければ高収益は目指せないことになります。

プライベートブランドPB商品であっても、要望だけ伝えて任せるのではなく、一緒に開発する姿勢ができなければレベルの高い商品は生み出されないでしょう。厳しく伝えれば良い商品ができると勘違いしている企業も見かけることがありますが、製造する側は下請けのように扱われれば、そのうち自然と去っていくだけです。

まとめ

販売業をメインにしている企業にとっては、商品の仕入は生命線。お金を出せば仕入ができるとは限らないのです。余裕ができれば、自分たちで製造することも戦略のひとつです。しかし、そう簡単にはいかないでしょう。販売と製造では領域が違うからです。しかし、そこにチャレンジした企業が最終的には高収益を実現しています。これもビジネスモデルの変遷だと考えています。同じビジネスモデルでは継続的に通用することはありません。売上が同じでも段々と収益が下がる現象は経験している企業も多いのではないでしょうか。だからこそ、新しいジャンルへとチャレンジしていくことになるのです。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,978投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆