忙しい時代だと感じる瞬間

忙しい時代になったと感じる瞬間があります。仕事場という空間を長年見ていて感じるのです。忙しさの現場を見かけることが増えました。どのような忙しさか。リーダーでいえば、ミーティング、打ち合わせが増えた。オンライン打ち合わせが増えたからです。社内の連絡も増加。メールだけでなくグループウェアを利用するようになったからです。さらに、リーダーとして自分のチームだけ運営していればよかったのが、社内の他の部署まで支援、協力することも増えています。社内共有情報についても、見るだけでなくコメントをしなければならなくなっています。時間が足りないと言っているリーダーが増加しています。

何の違いなのか

しかし、その一方で増加している仕事量をこなしている人もいるのは事実。何が違うのでしょうか。スキルの問題なのでしょうか。モチベーションなのでしょうか。

単にスキルの問題でクリアできる部分が大半です。パソコンスキルが低くかったり、読むのが遅かったりするだけで、こなしきれないようです。読み書きスピードを能力とツールを使いこなすスキルによって解決できます。この差は大きいと思います。

放置が当たり前に

また、忙しさによって本来必要な時間も消失しています。それはチームへの教育。1人ずつの対話です。まだ教育が必要なメンバーが放置されているのを見たことはないですか。年代を問わず、放置されていることで、成長できない人がいることに気がつくことはありませんか。他部署のことだと何も言えないのかもしれませんが、気が付いたり、見る場面はあるでしょう。中には「かわいそうだな」と心の中でつぶやいているのではないでしょうか。

解決への糸口

解決にはリーダーの時間を生み出すしかありません。毎日5分でもいいので、話しを聞いてあげることです。しかし、忙しいと感じているとリーダーはすでに消耗しており、その5分間の余裕もなくなるようです。根本的な解決はリーダー自身ですることになるはずですが、なぜかこのようなときは忙しい環境のせいにしてしまうようです。

ただ、そんなことを主張しても世の中は「できる人」に合わせて進行するので、後から気がつくようです。最終的には後退した自分について『リーダー交代させられて』気がつく人もいるようです。厳しい現実だと毎回感じます。しかし、こればかりは変えようがありません。少しでも早く自ら察知できていれば修正できたはずなのですが。

比べてはいけない

忙しさによって能力差が露呈することは避けられません。しかしその人の人間性が否定されるわけではないと考えています。そこだけは強調しておきたいところです。

会社の経営はメンバー全員で最高の結果を残すことです。そのためのルールや戦略があるだけです。最も活躍できるメンバーがへ主軸になることは当たり前のことなのです。しかし選ばれたメンバーが人間性として素晴らしいかどうかは分かりません。人間性して素晴らしいのがベストではありますが自己主張タイプもいるので比較しようがありません。

まとめ

仕事面では毎年結果で比較されるものなのですが、その一方で他人と比較しない領域があるのも真実です。特に自己成長を目指すときは、自分自身を信じなければならないので人と比較している場合ではないのです。

「人と比べることは自分自身を侮辱する行為だ」という名言もあるくらいですので、自信を喪失させるような他人との比較は捨て去りましょう。意味がない行為です。

他人との比較は自分の実力がどの程度か確認するための指標としてのみ存在しています。他人との差を目標と捉えることができるのであれば比較することは意味のあることです。ただそうでないときは喪失感があるだけですので極力比較することはやめておきましょう。

『自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。それは自分自身を侮辱する行為だ』

https://forbesjapan.com/articles/detail/32187

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ビジネスリーダーのための『Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆