旅行に対する意識

10月から旅行が復活しています。10月は外食売上もコロナ前の水準まで戻っています。ただ依然と旅行の要望は同じなのでしょうか。データから見ていきたいと思います。

生活者の旅行意向を調査 —— ひとり時間が旅行の形態に影響、旅行の情報はどう調べてどう使う?
(18 歳 〜 75 歳の男女 3 万人対象、2022 年 9 月 30 日 ~ 10 月 2 日調査)

https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/consumer-insights/consumer-trends/travel2022-from-quantitativeresearch/

今回はGoogleのデータからピックアップします。

  • 過去1年間に旅行に行った人:国内旅行49%、海外旅行3%
  • 今後1年間で旅行に行きたい人:国内旅行77%、海外旅行32%

このデータからわかることは、すでに国内旅行は半数が出かけていること。海外旅行はほとんど消滅していたことです。今後の希望割合は通常の数値に戻ることが予測できる割合だと思います。

だれと行くのか

旅行のパターンは人数による分類ができますし、だれと行く旅行なのかも分類対象です。1人旅、パートナーとの2人旅、グループ旅行、家族旅行、知人友人との旅行、会社(社員旅行)、団体旅行などといった形で分けることができます。今後、どの分類が増えていくのでしょうか。

  • 1人旅
  • 友人知人との旅行

の2つが大きく伸びるデータ結果になっています。パートナーとの旅行、家族旅行も旅行希望される方は増えるのですが、その率が高いのが1人旅と友人らとの旅行なのです。友人らとの旅行は今まで遠慮していたからかもしれません。なんとなく誘うのをためらってしまう雰囲気がありました。誘っても断られたらどうしようか、と気遣う人もいたのではないでしょうか。

1人旅は成長市場

1人旅を希望される人が増えたのは複数の要因があります。ソーシャルディスタンスを維持したい人もいるでしょう。他の人に旅行に行ったことを知られたくない人もいるのではないでしょうか。また、1人旅をしてみたら予想以上に快適だったと感じている人も多いはず。1人旅をする人の割合が増えたので、1人旅が珍しくなくなったのも楽なのかもしれません。旅行で夕食や朝食を食べるときも、1人旅の方が複数いるのが普通になりました。この変化は大きいと思います。

まとめ

今後、1人旅については旅館ホテル業界は対応が求められます。1人旅の設定が不可欠になるでしょう。特に、魅力ある1人旅パックを推奨できるかがカギになります。1人で自由に行動できるからこそ行くことができる内容を提案、企画できると支持されるのではないでしょうか。時間をかけた体験型も興味があると思います。

傾向に合わせた内容を対応できることはポイントだと思います。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆