「これはEVではない、新しい・・・だ」

ここまで新製品が酷評されることは珍しい。販売実績はまだないので、失敗とも言い切れないが、評判は芳しくない。2026年5月、イタリアのフェラーリ社が史上初のフルEV「ルーチェ(Luce)」を発表。
・価格約55万ユーロ(1億円)
・1050馬力
・0-100km/h加速2.5秒
・航続距離530km
とスペックだけ見ればモンスターマシン。でも、外見のデザインが賛否両論に分かれてしまった。

デザインは・元Appleのジョナサン・アイブ氏の会社が担当。話題性は元々あったのです。しかし、期待値が高過ぎたのか、今回のデザインは酷評も出ているのです。
「跳ね馬のロゴを外すべきだ」
と言ったのは、元会長モンテゼーモロ氏。この発言は影響力があります。株価も発表と同時に8%ダウン。厳しい評価を受けているのです。

不思議

現フェラーリCEOは「これは新しいEVではない。新しいフェラーリである」と宣言。しかし、その改革が大胆過ぎて受け入れられない状況だと感じています。

EVは世界中でトーンダウンしている時期。ヨーロッパの自動車メーカーはEVへの熱狂から冷めており、その中であえてEVを出してきたのは、革新的かもしれません。しかし、そもそも1億円クラスのカーデザインが貧弱では話にならないのです。なぜ、社内でこのデザインをOKしたのでしょうか。

推測ですが、元Appleのジョナサン・アイブ氏の名前がブランド価値を生むと思ったのでしょう。ただ、ジョナサン・アイブ氏は、iPhone、iPad、MacBook、などのデザインを手掛けてきましたが、車のような大きさのデザインをした経験がない。そのため、このような方向性になったと解釈しています。奇をてらうと
・大きく当たるか
・大きく外す
しかないので、今回は、大きく外したかもしれない、ということになります。

延長線上にない製品

この新型ルーチェの成否は販売実績を見ないとわかりません。売れるかもしれないので何とも言えないのですが、過去のブランドの延長線上にはないラインナップということだけは決まったようです。

それにしても、フェラーリほどのブランド価値を持っている企業が、このような方向性を決断することが信じられないような気がします。しかし、組織はある一定の雰囲気が醸成されると、見えなくなるのかもしれません。

今回のルーチェを見ながら、デザインもさることながら、組織についても考えさせられました。

まとめ

大手企業が迷走しているのを見ると、世の中の変革期を感じます。将来予測が大手企業でも当たらない時期に来ているのでしょう。たとえば、
・EV
・AI
などは、どこまで普及するのか予想がつかない状態。しかも、採算が取れるのかさえ、まだわからないのです。あと数年経てば、方向性が見えてくると思います。

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