「古いままが最も怖い」
読書中やニュースチェック時にハッとすることがあります。意識させられることがあるのです。たとえば「古いままが最も怖い」と書いてあるのを見たとき、我が身を振り返るのではないでしょうか。この言葉は、日経新聞に掲載された「リスキリング」特集。デンマークの事例が掲載されていました。リスキリングの先進国として取り上げられていたのです。他にも「最も恐れるべきは競争力がない古い技術をそのまま使い続けることだ」とも言っています。
「古いままが最も怖い」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCA255HN0V21C22A0000000/?n_cid=NMAIL006_20221206_H
「新しい技術を学ぶことは怖くない。最も恐れるべきは競争力がない古い技術をそのまま使い続けることだ」
適度な恐怖心は必要
どこに恐怖心を持つのかによって将来が決まります。すべてに恐怖心を持つ必要はありません。しかし、古いまま、競争力のない古い技術や古いスキルを使い続けることに恐怖心を持つならば、新しい技術やスキルの習得に意識が移行します。適度な恐怖心を持つことには意味があると感じるのです。
時間とともに劣化するもの
時間の経過とともに劣化するもの、しないもの。これを見極める眼を養うこともポイントです。ビジネスでは技術、スキルも時間の経過とともに劣化します。時間が経てば価値が減少していく。いずれ価値はゼロになっていく。
この原則を知っておけば、常に新しい技術や新しいスキルを求めるはずです。ただ、長期間(数年間)かけて減少する現象に対して恐怖を感じない人もいるのは事実。のんびり考えていたり、そのときになったら考えればいい、そんなときが来れば対応すればいいと考えているようです。
まとめ
古いままが最も怖い、を言い換えると「現状維持も怖い」ということになります。新しい技術や新しいスキルに対して「とりあえず触れておく」ことは絶対なことと考えておいた方が良さそうです。習得しなくても、触っておくことでどのような内容なのか理解できるからです。触れずにいると「よくわからない」状態が続き、タイミングを見失います。経営はタイミングを見失ったときに失敗するのもまた原則。なのでタイミングを見計らうことより、とりあえず触っておくことでタイミングがわかることの方が安易だと感じます。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆