場所を変えると出てくる

マンガ家がストーリーを考えるとき、仕事場ではなく、カフェに行って考える人がいます(ネーム作業)。これは「息抜き、気分転換」なのでしょうか。そのような側面もありますが、事務所だと行き詰まるが、カフェに行くとアイデアが出てくると言います。中には行きつけのカフェを20件くらいチョイスしているマンガ家や同じカフェの同じ場所(同じテーブル、同じイス)でネーム作業する人もいます。外に出る方が仕事がはかどる経験はありますか。この気持ち、わかる人もいるのではないでしょうか。

ネームとは
漫画を描く際のコマ割り、コマごとの構図・セリフ・キャラクターの配置等を大まかに表したもの。「コマ割」「ラフ・ネーム」「ラフ」、やや意味合いは異なるが「絵コンテ」などと呼ばれる場合もある

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%A0_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)

稼働率が上がる理由

個人的にも場所を変えると仕事がはかどる気持ちが強くわかります。わたしの場合、移動中の車内にいると集中力が高まるときがあります。特に午前中はゴールデンタイム。アウトプットに集中したいです。

移動中は外の景色が視野に入ってきます。すると自然に得られる情報量が増えます。注視しているわけではありませんが脳が稼働するのです。脳の稼働率が上昇するので、稼アウトプットができる体制になるようです。環境が集中させる状況をつくってくれるわけです。

倍速で仕事が進む感覚です。企画をつくる、アイデアを出す、文章を書く作業はこのゴールデンタイムが最適。他の仕事はしないようにしています。単なる事務処理や情報収集は他の時間でやるようにしているのです。

こんなときは外で

下記のときは場所を変えて仕事をするのもありでしょう。

  • 解決できない課題を抱えている
  • アイデアが出ない
  • なんとなくやる気が出ない
  • 気分が乗らない

答えが出ないことを考え続けるのは苦痛です。だからこそ、外へ出たほうがプラスに作用するでしょう。ワーケーションという考え方もありますので、長期休暇を長めに取得してバケーションしながら仕事(ワーク)するのもひとつの方法です。オンラインのミーティングなら、どこからでも参加可能です。

まとめ

いつも外で仕事をするのをノマドと呼んでいますが、いつも場所が変わるのは不安定ですし、孤独です。そのため、定位置の場所を確保しながら、外にも場所を確保できる2拠点3拠点の方が効率が高くなるではないでしょうか。2拠点生活をデュアラーと名付けたのはリクルートですが、そろそろ定着しそうな雰囲気です。定額(サブスク)のセカンドホーム「SANU 2nd Home」も人気です。月額55,000円でセカンドホームが利用できるのは魅力。今後もこうしたライフスタイルやビジネスが広がるでしょう。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆