こんなこともあります
大寒波により各地で大雪。交通もマヒしてます。出張が延期になった人もいるでしょう。最近の公共交通機関は事前に運休が決まります。そのため代替手段がほとんどありません。
一昨日出張から戻る予定が雪のため2日遅れになりました。午前中の仕事が終わってから飛行機移動を予定しておりましたが欠航になり足止め。翌日も昼ごろから運航する予定なのでチケットを予約。しかし、欠航。再度次の便を予約。また欠航。最終便を再々度予約し空港に出向きました。
着いたら15分遅れのアナウンス。「なんとかなるかな」と思っていたら雪が降り続き、65分遅れのアナウンス。ようやく搭乗したのは出発予定より1時間以上遅れてのことでした。
と、ここで終わればよかったのですが、その続きがあります。滑走路までゆっくりと機体が移動しましたが、滑走路に雪が積もっているので、離陸をいったん取りやめ。滑走路の除雪をします、とのこと。そのために駐機場に戻ることに。しかし、駐機場の除雪が必要となったので滑走路で待機。ようやく、駐機場に戻ったら、乗客がトイレに殺到。滑走路の除雪は始まってますが、給油は始まりません。休憩が終わり乗客が全員座らないと給油がスタートしない。しかも、座ってから「シートベルトを外してください」とアナウンス。その後給油が終わり、離陸かと思えば雪を取り除く作業が始まりました(航空機に付着する雪・氷などを取り除く『アンチアイシング、ディアイシング』という作業)
これで再度離陸準備が整いました。ようやくリスタートです。再出発の予定時刻としてアナウンスされていた時間から45分以上経過していました。その後スムーズに滑走路に向かい無事に離陸。予定の出発時間から4時間が経過、搭乗してから3時間近く過ぎていました。
ただ、その後はハイスピードで羽田空港に着陸。離陸から着陸まで49分間!予定より8分はやく着きました。(この時点で23:30を過ぎてます)その後、降りるときにANAから交通費をいただきました。しかし、公共交通機関は京急線の京急蒲田駅行きしかなく羽田空港近くに宿泊。機内から衛星Wi-Fiを使い宿泊予約していたので幸いでした。
700回以上搭乗してますが、このような時間がかかったことは過去にもほとんどありません。記憶に残る1日となったのです。ツアー旅行の方々もいましたが思い出に残る内容になったことでしょう。
大変なのはスタッフの方々
大変だったのは運航するANAのスタッフの方々だと思います。何度も除雪をしたり出発の準備をしたり、最後には乗客に向けて謝っていたり。こうした行動や対応は見ていて感心する内容でした。
安全に運航させるために安全基準が設けられています。それを遵守することが最優先。ときには離陸を取りやめる決断の可能性がありました。幸い天気が回復していたので離陸しましたが、天候がわるく基準に合わない場合は勇気ある撤退(取りやめ)もしなくてはなりません。
このような場面に遭遇したときは、自分が当事者だったらどのような判断をするのか考えるようにします。状況と運航基準を見ながら冷静に判断できるのかを想像してみるのです。滑走路の雪の状態についても、除雪後に60分以上降り続いたら再度除雪すると決まっていたようです。そのように機長からアナウンスがありました。給油時も機内では「全員が着席してシートベルトを外す」というマニュアルがあるのも想像できました。
飛行機の運航はすべての場面においてマニュアル化されています。だからこそ安心して乗ることができると感じます。
まとめ
出発する空港に着いてから羽田空港にたどり着くまでに結局のところ8時間の行程。機内には3時間半程度いたと思います。軽い海外旅行に行った時間がかかっています。天候不順で到着地に着陸できず戻ったり、別の空港に変更になったことは過去に3回ほどありますが、今回のように目的地にまでたどり着くのに時間がかかったのは初めてです。
ただ、長時間であってもスマホもあり、充電できる電源もあり、飛行中は衛星Wi-Fiも利用できるので困ることは減りました。不満なく過ごせたことは幸いです。こうした時間が発生したときは「読書時間」として考えており、毎回搭乗する前に電子書籍を数冊ダウンロードしておきます。今回もビジネス書以外に探検本を読みましたが逆にビジネスへのヒントにつながる部分も見つかりメリットを感じています。災い転じて福となす、と言いますが、マイナスに感じることから転じて役に立つこともあると感じた時間でした。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆