デジタルスキル標準
経済産業省にて「デジタルスキル標準」が公開されています。目的は「企業・組織のDX推進を人材のスキル面から支援するため、DXを推進する人材の役割や習得すべきスキルを定義」すること。人財育成に活かすためです。
「デジタルスキル標準」をとりまとめました!(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/press/2022/12/20221221002/20221221002.html
全ページで140ページもあり、詳細に書かれてあります。https://www.meti.go.jp/press/2022/12/20221221002/20221221002-2.pdf
全体像の把握
こうした大量なプログラムを理解するには大枠から見ることです。全体像の把握からになります。今回の資料はねらいが図示されているので容易に全体像が把握できます。デジタルスキルについてはDXなど専門用語ばかり飛び交っていますがいまいち理解に至りません。具体的に何を指しているのかよくわからないですし、広い範囲を対象にしている場合もあるからです。
ねらいの中心は「DXリテラシー」となっています。DXを自分ごととしてとらえて、自分で行動できるようになることが最終ゴールです。そのために、
- 背景
- データ・技術
- 活用
の3点がポイントになっています。背景を理解し、活用されるデータ・技術を習得し、活用するという流れになると思います。
またその3点の下にはベースとして「マインド・スタンス」が土台として横たわっています。個人の変革意識を定義しています。個人の変革意識がなければ到達しないので不可欠な要素。必要条件としてマインド・スタンスが定義されているのが分かります。
共通スキル
個別のスキルについては詳細が役割(担当)によって分かれてきますが、共通するデジタルスキルがあります。それが下記の共通スキルリストです。それぞれ目を通してほしいところですが、数が多いのでストレスを感じる人もいるかと思います。こうした量の多い内容を見たときにストレスを感じる場合は「分解法」を使って詳細に分けていくことです。詳細に分ければ小さいスキル、細かいスキルになっていきます。手の届きそうな内容まで分解できればデジタルスキルも怖くはありません。
まとめ
いきなりすべてを習得することもできませんので、全体像を知り、このようなデジタルスキルが求められていることを理解するところからスタートです。あとは分解法によって手の届くところから行動し、それを継続するだけです。年代に関係なく今後は求められるスキルとなっていくでしょう。会社においては、まずは組織のリーダーがデジタルスキルを理解するのが先決です。興味がある人だけが理解して行動しても組織はデジタル化へと向かいません。個人は技術を習得すれば価値が上がりますが、組織の場合は順番があると感じています。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆