工場内でも自動搬送実験
大規模工場で自動搬送実験が行われています。自動搬送といっても台車のような大きさではなく大型トラックや牽引自動車(トレーラー)の自動搬送実験です。2023年2月から実証実験がスタート。
将来は大型トラックのドライバー不足が懸念されており、今からドライバー不足対策をしています。
京浜地区構内で株式会社IHIとトラック自動搬送システムの実証試験を開始
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2022/12/221221.html
~構内走行車両および歩行者向け、交通整理方法の検証と受容性向上を目指して~
JFEスチールとIHI、工場で貨物の自動搬送実験
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/14521/
スピードが遅いのでは
日本は自動運転に関しては海外と比較して開発スピードが遅い。遅れています。そのため、こうした工場内の自動搬送技術だけは世界トップを目指してほしい領域です。工場内などは、限られた空間であり予想外のことが発生する確率が低い。そうであるならば実証実験もスピードを上げて行われるべきだと感じます。
ドローンに関しても同じです。ドローンを用いた搬送ももっと普及すべき領域。ドローンによる搬送が実現すれば、航路を自在に組むことができるので、ルートの策定が無限にできるようになります。高低差も超越していくので実現すれば効果が大きいでしょう。建屋内であれば横風が来ることもなくドローンの飛行安定性も高くなると思われます。安全面も考慮できるのではないでしょうか。
まとめ
こうした実証実験の取り組みは、最終的に実現されないケースも多々あります。コストが高過ぎるとやはり実現まで到達しません。開発から実証実験を経て実現に至るまでにはいくつもの谷があるのは事実。しかし、ドライバー不足も解消しながらコスト削減が可能な内容になれば大きなメリットが生まれていくのです。今後も動向が楽しみです。
(下記動画は2022年3月時点の動画です)
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆