ビジネスモデルを考え仮説検証する回数
最近はビジネスモデルを考える機会が増えています。市場の変化が激しくなったからです。既存市場が縮小を避けられない状況のときはビジネスの市場移動が必要になるからです。大移動をしなければならない企業もあることでしょう。逆に少し横に移動するだけ、ずらすだけで収益が上がるケースもあります。
こうしたビジネスモデルを考え実行していくことはスタートアップでは当たり前。スタートアップは事業を新しく起こし、軌道に乗せなければならないので常にビジネスモデルしか考えていないのです。
歴史ある伝統企業ではどうでしょうか。ビジネスモデルなんて新たに考えたことがない、何十年も同じことをしていた、ひとつの事業が大きくなったからもういいだろうと考えてしまうと、新たなビジネスを実践する機会が少ないこともあるのです。
経験値が圧倒的に少なく、仮説検証の回数も少ないとき、市場移動はなかなか完了しません。ただ、失敗したくない、という気持ちが強いのも伝統企業の特徴です。検討することばかりに時間をかけて何もしていない。実践していない。仮説検証フェーズまでプロセスが進まないのもよく見られる光景です。
ある回数を超えると確率上昇
仮説検証は回数を重ねるたびに成功確率がありますが、ある回数を超えると、一気に成功確率が上がるのがわかっています。この回数は経験則に基づいて振り返ってみると、かなり妥当性のある数値です。その回数とは7回です。仮説検証が7回、8回、9回と超えてくると確率が一気に上昇するのです。成功は二次曲線を描いて到達していくと言われていますが、ビジネスモデルの仮説検証についても同じ確率に収束するようです。
ビジネスモデルの数
ビジネスモデルの数について調べていくと、およそ20から40位でまとめられることが多いのがわかりました。今年2023年はビジネスモデルについてまとめていく作業を予定しています。夏ごろにはビジネスモデルを集約した内容が完成する予定です。ビジネスモデルは事例研究は進んでいますが、定型化を行うと応用できるようになります。
まとめ
2023年から5年間ぐらいは変革期に入りますので、ビジネスモデルの研究、仮説検証が企業存続の中心となるかもしれません。それが、企業、存続の力、実力となる可能性が高いのです。であるならば、今から取り組んでおけばいいと考えています。そのフットワークの違いが差になっていくでしょう。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆