18万社が
かなり露骨な表現で説明されていました。「ゾンビ企業」についてです。実質破綻状態の企業をゾンビ企業と称しています。帝国データバンクが発表した内容ではゾンビ企業の数は18.8万社となっています。比率は12.9%となっておりましたが、その比率だと145万社のうち18.8万社がゾンビ企業となります。実際の企業数は270万社前後だといわれていますが、財務指標がわかる企業で判断しているので総数は実体より少なくなっていると推測しています。
帝国データバンクによると実質破綻状態で事業を続けるゾンビ企業は21年度に18万8000社
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1314S0T10C23A2000000/
基準は2つ
ゾンビ企業の基準は、2つあります。
- 3年連続でインタレスト・カバレッジ・レシオ(ICR)が1未満
- 設立して10年以上の企業
「ゾンビ企業」の現状分析(2022年11月末時点の最新動向)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p221213.html
インタレスト・カバレッジ・レシオ(ICR)というのは、借入金利息の支払い能力を測るための指標。今回の基準であるICRが1以下になると借入金支払いが事業利益を上回っている状態。それが3年以上続いている企業が今回の対象としています。
1.0を下回ると金融費用が事業利益を上回って損失が計上され、さらにその状態が続くと倒産のリスクが高まります
https://advisors-freee.jp/article/category/cat-big-09/cat-small-26/9248/
まとめ
会社の経営は結果だけで判断されます。それ以外にありません。言い訳もできません。経済は自由にビジネスができることで成立しています。自由競争です。何をしてもよいですが、結果だけはシビアに問われることがここからわかります。
迫られる脱・日銀緩和頼み 政府は成長の約束果たすとき:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1314S0T10C23A2000000/
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆