熾烈な争い

GAFAは知名度のある単語になりました。
・G:Google
・A:Apple
・F:Facebook
・A:Amazon
の4社を指しています。テック企業の中でもトップランナーの4社でした。
この中にある企業が入っていません。それはマイクロソフト社です。

なぜGAFAにマイクロソフト(Microsoft)社が入っていないのか不思議でした。見落としていると感じていたのです。評価されない理由がわからなかったのです。でも、今回のことで再評価されています。それは人工知能です。他より先駆けて公開された人工知能Chat GPT https://openai.com/blog/chatgpt/ を開発した企業OpenAIにマイクロソフトが出資していたからです。そのためマイクロソフト社のソフトに人工知能が搭載されてくるという予想をしていましたが早速導入されようとしています。

マイクロソフトは実装

ブラウザのEdgeとBingに実装されることが発表されました。タイミングとしてはとても速いスピードだと感じます。他者を寄せつけない戦略です。

Google追従

Googleも追従を発表しています。Googleの「Bard」です。https://japan.googleblog.com/2023/02/ai.html
しかしデモ画面で間違いがあり、それを指摘されてしまっています。人工知能の精度が低いと評価されてしまいました。慌てて出してきているのがわかります。とにかく追従するしかありませんので、この姿勢は今後も続くでしょう。

まとめ

マイクロソフト社はもともと基礎研究に力を入れてきました。研究開発に対する姿勢が他社とちがうのです。そのため研究開発を見抜く力も高かったのではないでしょうか。今回は人工知能を研究する企業への出資をしていました。その出資先が精度の高い人工知能を開発してしまったのです。Chat GPTの研究は、会話(言葉)の次を予測させることからスタートしました。次の単語を予測させることだけを考えていたようですが、それがあたかも会話しているようになってきたそうです。知能を持ち始めたかのごとく会話が成立し始めたのです。その結果が現在のChat GPTにつながりました。なので、他者であるGoogleなどは、その偶然を手に入れる必要があります。すぐに完成することもあるでしょうし、時間がかかってしまうことも予想できるので、この熾烈な争いはまだスタート段階だと認識しています。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆