画面だと
お会いして会話するのとオンラインを用いて会話することの違いはなんでしょうか。簡単にいえば《2Dと3D》の違いです。平面と立体の違いでもあります。ただ、オンラインでは液晶画面を用いた2Dなので、ちょっと厄介。というのも、液晶モニターは液晶が発する光で見ています。この光は透過光と呼ばれ、見ているようで見ていない感覚になり、受け流してしまうからです。オンラインだと会話に集中できないのはそのためです。
オンラインだと同期しない
オンラインの弊害は感覚ではわかっていますが明確に定義されているものはあたり見かけない。便利さばかり強調されているので、マイナス点はあまり語られることがないのです。テレワークが定着してきたという論調もそのままです。何事もプラス面とマイナス面は両方あるものです。ここではオンラインの特殊な事情を見ていきます。
- オンラインでは「楽」をした分だけ刺激が少なく、脳の一部しか働かない
- オンラインでは脳が「同期しない」
- 脳にとっては、「オンラインでは、コミュニケーションになっていない」
- 情報は伝達できるが、感情は「共感」していない。つまり、相手と心がつながっていない
- 脳が同期しない理由のひとつが「視線」
- 対面で視線を合わせることで共感が得やすい
- 微妙にずれた視線では、心が動くコミュニケーションがとれない
「オンライン脳 東北大学の緊急実験からわかった危険な大問題 」川島 隆太著
https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1234-8.html
オンラインでは視線が合わず同期できない。これは2人でオンラインミーティングをしているときにも感じます。どちらが次に話し出すのかタイミングがわからない。話し出すタイミングが一緒になる、かぶってしまうことが多々あるのです。
オンラインミーティングのファシリテーション
複数人でオンラインミーティングすると会話に間があくことがあります。頻発することもあります。発言が終わったのかわからない。誰に投げかけたのかわからない。進行役が発言を拾えていない。そんな課題が見えてきます。視線が見えない分、推測しながら進行させる必要があるので高度テクニックが求められるのでしょう。ここでも、差が開いているのを感じます。
まとめ
オンラインは独自のノウハウやスキルが必要だと感じています。オンラインのミーティングや研修では集中力が低下するからです。臨場感がないですし、視線が同期しないので満足度も上がりません。不完全燃焼で終わるオンラインミーティング、多くないですか。今後は減らしていきたいと思います。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆