AI導入ガイドブック

経済産業省のWebに掲載されている「中小企業のAI活用促進について」。資料が多く、事例も豊富なのでコンテンツとして充実したWebになっています。①これからAI導入にチャレンジする企業向け、②社内にAI人材・IT人材を保有している企業向け、に資料が分かれています。①のチャレンジ企業向けは参考になるのでAIに興味がある企業にはおすすめです。

中小企業のAI活用促進について

https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/AIutilization.html

AI導入・予知保全

AI導入ガイドブックの予知保全版があります。77ページのスライド資料。読み応えがあります。予知保全とは製造業における機械などの故障の予兆をとらえ、故障を予知し対応すること。故障を防ぐのが予知保全です。この予知保全にAIを導入すると予知保全のレベルが上がり、ダウンタイム(停止時間)が大幅に短くなり、売上のロスが最小限まで削減できるようになるのです。期待値は大きいです。

AI導入・予知保全

予知保全においてAIを導入するとき、 次の3段階から考えていくことになります。 まずは①AIで解決したい業務の困り事、課題の抽出です。 次は②その課題が現在どうなっているのか測定していきます。 数値で測定し、データを蓄積していくことになります。これを 定量的な把握と呼んでいます。 最後に③AIを導入したときのゴール設定をします。 現場より、高い数値で目標精度を設定することです

AI導入・予知保全導入目的目標

AI導入ガイドブック 予知保全

https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/AIguidebook_PredictiveMaintenance_FIX.pdf

AI導入のポイント

AI導入のポイントについて人工知能に聞いてみました。数秒で下記返答が返ってきます。(利用AI:notion AI)

  • AIの導入目的を明確にする
  • AIの導入によるメリットとデメリットを調査する
  • AIの導入に必要な予算を確保する
  • AIの導入に伴う社員のトレーニングを実施する
  • AIの導入による業務プロセスの変更を検討する
  • AIの導入によるセキュリティリスクを評価し、対策を講じる
  • AIの導入にあたっては、法的な問題に注意する
  • AIの導入による社員の不安や抵抗感に対して、適切に対応する
  • AIの導入後も、適宜改善や修正を行い、効率的かつ適切な使用を維持する
  • AIの導入にあたっては、経営者・社員・AI専門家など、関係者とのコミュニケーションを密に行い、円滑な導入を図る

上記の中で「AI導入による社員の不安や抵抗感に対して適切に対応する」とありますが、重要な部分です。実体のないAIについては理解が深まりにくいので「不安」を感じたり、「抵抗」がある人が出てしまいます。そのマイナス部分を減らすプロセスが必要だと考えています。

まとめ

AIの導入は今後増えていきます。 そのときに、導入プロセスを前から経験している企業ほど、複数のAIサービスを導入することができたのではないでしょうか。 AIのサービスは、今後どのようなものが出てくるのか見当もつきません。しかし AIに対して抵抗なく、不安もない状態にスタッフを成長させておけば AI活用企業として先頭集団に入ることができると思います。 とりあえずは1つ導入して触ってみることだと思います。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆