批判続出

日銀総裁の後任が決まった瞬間に現日銀総裁黒田氏の批判記事が続出しています。

  • 日本の劣化に黒田日銀の罪
  • 白川氏、黒田氏政策を批判「壮大な金融実験」
  • 日銀の国債大量購入はなぜ財政規律上問題なのか
  • 日銀保有の巨額株式「1日30億円売却」で解消まで71年

この流れは何を意図しているのでしょうか。単に軌道修正をうながす動きと考えると単純過ぎる気もします。新総裁になる植田氏が新しい方向性を示しやすくするために、いったん黒田総裁時のことを振り返り、マイナスイメージにするのも方法のひとつとして考えられるでしょう。「前任者がわるかったので修正します」と言いやすくなるかもしれないのです。

日本の劣化に黒田日銀の罪:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68856150Y3A220C2EN8000/

インパクトのある批判

日銀前総裁の白川氏の批判はかなりインパクトがあります。「壮大な金融実験」と断言しているのを見ると実験の場にされてしまった日本の経済の先行きが危ぶまれます。世の中には「予行練習」はほとんどありませんので、仮説を立てて実証するのが自然な流れ。別に問題はありません。しかし、かなり振り切った仮説を実行すると、壮大な実験へと変貌してしまいます。そして、壮大な金融実験は最後にどうなるのでしょうか。壮大な結末へ向かってしまう可能性も否定できないと思います。

白川氏、黒田氏政策を批判「壮大な金融実験」 IMF季刊誌に寄稿(毎日新聞)

https://mainichi.jp/articles/20230301/k00/00m/020/269000c

財政ファイナンス禁止は人類の知恵

日銀の国債大量購入について「当たり前」だと思っている人もいました。中央銀行の国債購入は通常禁止されています。問題が発生するからです(下記引用参照)。日銀が国債購入をしているのは異常であり、しかも大量に購入し続けているのがさらに異常です。こうした異常が続いていると「異常が通常」「異常が日常」になっていくので不思議なものです。

日銀の国債大量購入はなぜ財政規律上問題なのか – 金融経済イニシアティブ

「財政法第5条は、日銀による国債引き受けを禁じている。日本だけでなく、ほとんどの国が中央銀行の財政ファイナンスを禁止している。これは、いったん中央銀行が国債の引き受けにより、政府に資金供与を始めると、財政規律を失わせ、ひいては通貨の増発に歯止めが効かなくなるからだ。財政ファイナンスの禁止は、人類の知恵である。」

https://www.kyinitiative.jp/column_opinion/2023/03/01/post2278/#more-2278

まとめ

日銀の話題は今後も出てくるでしょう。それだけ注目されています。壮大な金融の実験は最後にはどうなるのか。世界中から見られています。これから3年間は壮大な結末を迎える可能性が高いので目が離せません。

日銀保有の巨額株式「1日30億円売却」で解消まで71年 | 元日銀理事が語る「経済の急所」 | 山本謙三 | 毎日新聞「経済プレミア」

https://mainichi.jp/premier/business/articles/20220124/biz/00m/020/013000c

——————————-
スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆