部署対部署の対立
部署対部署の対立はどこでも存在します。製造と販売、製造と品質、販売とアフターサービス、開発と販売、マーケティング部と支店、などが対立するのです。部署対部署の対立は企業規模に関係なく同じように発生しています。企業規模が小さいから解決しやすいということもなければ、規模が大きければ発生しないわけでもありません。
なぜ対立が発生するのか
部署対部署の対立はなぜ発生するのか。部署の利益を主張したときに意見がズレると対立が発生します。もしくは、部署の損失が発生すると分かったときに対立が発生することもあります。利害関係の不一致です。「これだと損になります」「不公平です」「評価されないじゃないですか」といった言葉で表現される領域です。感情的になりながら説明されることがよくあるのです。
対立を解決するには
部署対部署の対立はなかなかおさまらない。解決しません。なかには、上司に相手部署のことを訴えて解決させようとする人もいますし、見てきました。ただそれだと表面的な解決だけで再度対立は発生してしまいます。根本的な解決に到達しないのです。では何が求められるのでしょうか。
それは、方向性をひとつにする、ゴールをひとつにするだけです。ゴールは会社全体のゴールであり、部署の利益がゴールではありません。部署のリーダーは部署利益が評価だと感じており部署利益を優先しますが間違いです。業績の好調な部署ほど誤解していることもあります。好調だから自分たちの利益だけを追求してしまうからです。まわりからも指摘されず、大きく軌道がズレていくケースもあるのです。そんな事象を見たことはあるのではないでしょうか。
まとめ
部署対部署の対立構造は簡単に解決しません。しかし、対立が解決し、方向性がひとつになり、全体が一致したときの成長は予想を上回ることがあるのです。チーム力は人数の足し算ではなく、掛け算だと表現されることがあります。掛け算となるのは全体一致したときだけ。なので一致した場合の結果は級数的に伸びていくのです。今までもそんな場面を見てきました。方向性がひとつになったときの爆発力は当人たちの想像も超えていくのです。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆