いとも簡単に
AIが、いとも簡単に文章をつくっていくのを見ていると、当初は苦労してアウトプットしていた自分がバカらしくなりました。これがホンネです。しかし、AIによるプラス面の方が失ったものより大きいと今では感じています。たとえば
- 未知の領域へのアクセス時間の短縮
については、大きな前進です。未知の領域へのアプローチは「検索」や「書籍」から得ることしかなかったのです。これが、巨大なデータベースへ簡単に(チャットで)アクセスすることができるようになりました。真偽は定かではありませんが、AIには2億冊以上を学習させている、という話題も目にしたことがあります。それほどの巨大データベースを手に入れたのと同じ効果があるのです。この価値に気がついたとに、結果的にはプラスだと感じたのです。
WEBの検索では、
- 言語の壁
があり、世界の情報を探し、アクセスするのに時間がかかります。さらに、検索結果に対して、ひとつずすページを開き、読み込んで、探すので膨大な時間がかかることがありました。その手間がなくなっただけでも大きな効果があります。
また、WEB検索した内容をコピペして一覧表を作っていたのが、一瞬で作成できるようにもなっています。他にも作業手順書の作成はAIによってほぼ自動化できます。業界によっては精度も高く、マニュアル作成の壁も低くなったと感じています。
アウトプットの壁が下がった
この現象からわかることがあります。アウトプットしなければならない立場の人は言い訳ができなくなりました。ツールを使ってでも毎日アウトプットするのが当たり前になるのです。まだすぐではありませんが、かならずそうなります。
毎日発信に
トップに立っているリーダーから毎日のように発信されるコンテンツを見ることが普通になると思っています。今まで1ヶ月に1回だったことが毎日発信へと発信回数が多くなるのです。それができないリーダーは淘汰されることになるのでしょう。それが今回の大きな転換点のひとつだと感じています。発信量が多くなければリーダーとして認められない時代が到来するのです。
あうんの呼吸から
組織内では「阿吽(あうん)の呼吸」の場面も少なくなるのではないでしょうか。今までは、相手の気持ちや考えを察知することからコミュニケーションをスタートさせていました。それが、常時アウトプットが行われるので、そのアウトプットを前提にして組織内のコミュニケーションが成立するようになるのです。
まとめ
文章の作成については、価値が下がったのを実感し、逆に力が抜け、快調に進むようになったのです。ストレスが減った感じです。際限なく作成できるのではないか、という気軽さを感じます。マイクロソフト社はAI機能を「Copilot(副操縦士)」と名付けています。この表現はかなり正確なところを表していると感じます。AIは隣にいる副操縦士であり、一緒になって飛行機を操縦するパートナーでもあるのです。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆