約2兆円か
全国の地方銀行の債券・投資信託の含み損が合計が約2兆円になっています。急に増えました。前年度の5倍です。1.5兆円増加したことになります。外債に振り回されている状況がわかります。特に米国の金利が上昇することで所有している債券が下落。損を抱えることになったのです。早々に損切りをしている金融機関もありますが、そのままの状態のところもあります。ビジネス雑誌では「脆弱度」ランキングを公開しています。本当は強い地方銀行ランキングの方がいいのですが、マイナス点のランキング公開になっています。 https://toyokeizai.net/articles/-/675187?page=2
全国地方銀行99行の債券や投資信託の含み損 計1兆9000億円に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230529/k10014081121000.html
期待が出ているのか
以前も「金融機関の株式含み益と金利上昇への期待」のときに、金融機関は円金利上昇で収益アップという試算をお伝えしました。金融機関からの発言です。金融機関の収益は金利に左右されているので、日本の金利が上昇すれば収益が増える。収益源を確保したいのです。そのような意見が目につくようになりました。この動きは強い意図を感じます。なんらかのプレッシャーを日銀は感じるはずです。現在、これだけの含み損を金融機関が抱えているとなると、遠回しで日銀に話しが行くでしょう。動きがあるはずです。
利害関係者から
金融機関の利害関係者(ステークホルダー)からの圧力はどこかで出てくるはずだと感じています。日本だけ低金利を続けているので、収益を得る機会を逸していると主張するのではないでしょうか。この意見にどこまで反論できるのか。いつまで反論し続けることができるのか。そこが今後のポイントですし争点になると思います。
まとめ
日銀の方針はいきなり変わることがあります。それまでは、「現状継続します」と言い続けることもあり予測できません。2022年12月も突然の方針変更があり金利が上昇しました。2023年もそうした突然のできごとが発生するのではないでしょうか。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆