最上部にこれが表示される
Googleが検索結果の表示方式を変更することを発表したとのことです。具体的には、検索結果の最上部にAI(人工知能)による返答が表示される新たな形式が導入されるそうです。( https://labs.google.com/search/ )
Googleの検索結果の表示は2022年前後から方向性が安定せず、ある種の迷走が見受けられたと感じていました。この新たな発表はその迷走が一つの形に落ち着いたのかもしれません。
上位表示の価値は
検索する人々が求める情報を最も迅速に手に入れる方法が変わるのです。今までは、検索結果として表示されるウェブサイトをクリックして、閲覧し、探している答えを見つけ出すことでした。それが、検索するとすぐにAIの返答が最上部に答えが出てきます。工数少なく、最短で答えに導く最適解はそうなってしまうのです。
これにより、検索結果で上位表示されることが重要だという従来の認識が崩れるかもしれません。上位表示の価値自体が減少していくと考えられます。では、作成したウェブコンテンツを人々に見てもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。
閲覧してもらうには
考えられる選択肢は主に2つあります。
①広告費用を投じて閲覧してもらう方法
②SNSの定期的な更新により自然と見てもらう方法
です。この変化はウェブ業界全体に影響を与え、部分的に業界自体が変容していくことでしょう。
維持費は増える
今後は、AI生成によるウェブコンテンツの増加やウェブページ数の膨大な増大が予想されています。そのためウェブページ自体が従来のように閲覧されることが減少する可能性もあります。それまで自然に流入していたウェブサイトへの訪問者は、何らかの手段を講じて閲覧数を維持しなければならないでしょう。その結果、ウェブサイト運営にかかる費用は必然的に増加すると予測されます。
まとめ
競争がさらに激化する中で、既に高いブランド価値を持つ企業がさらに優位に立ち、業界ごとに特定の企業のみが市場を独占するという状況が生まれる可能性もあります。上位と下位だけに分かれ、中間地点のポジションは空白になっていく業界が増えるのではないでしょうか。このような変化の中で、何が真の価値を持つのかを見極めることが求められる時期に来ていると感じます。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆