読書マウント
「読書マウント」というフレーズについて最近知りました。読書自慢をすると「読書マウント」と認定されるようです。この言葉には一見皮肉が含まれているように感じますが、これは読書をする人々が減少しているという背景から派生したものだと理解しています。
読書する人が少なくなるという状況は、逆に読書をする人に希少価値が発生してていると思われます。それが結果として、その行動を伝えるだけで、見下す行為と受け取られる可能性を持っているのでしょう。たとえそれが単なる読書についての会話であっても、「読書マウント」と感じられることもあるかもしれません。しかし、それを理由にして読書そのものの価値が揺らぐことはないと考えます。読書の価値は変わらないもので、どんな反応があろうともその価値を伝え続けることが重要だと感じています。
読書スピード上昇方法
読書のスピードを上げる方法として「速読」が主流であると長らく認識していました。速読以外の「読書アシスト」という手法を知りました。これは
・文を読みやすい文節で区切って改行
・文の冒頭を階段状に字下げ
・行ごとに背景色を変える
といった、読みやすさを重視した方法です。
この読書アシストを利用すると、一般的な読書スピードは約2倍になると言われています。この手法はメモを整理する時に用いる方法と共通点があるように感じます。特に、文章の冒頭の文字を少しずつ字下げしていくと、非常に読みやすくなるのは実感していました。このような工夫をすることで、読書時に感じる可能性のある苦痛が減少し、まるで文字が自然に目に飛び込んでくる感覚を得ることができると思います。
読書アシスト
https://terasu.biprogy.com/article/reading-assist/
読書メリット
読書のメリットとは何か、と問いかけるといくつか浮かんできます。
・読書は脳を活性化させる
・思考を深める
・新たな疑問や探求の種を投げかけるようになる
・不明点や未知の事象に対して仮説を立てるようになる
・検証を自ら行うような思考構造が養われる
このような効果は、もちろん他の方法でも得られるものです。しかし、特に時間効率を重視するのであれば、読書が一番効果的だと言えます。短い時間で多くの知識を得ることができ、また、その内容を深く理解し、思考するための素材とすることが可能。
知識を得るという目的だけであれば、確かに他の手法でもそれは可能かもしれません。しかし、読書にはそれ以上の効果があると思うのです。
まとめ
思考が浅いままでは、知識はただの情報として脳の中に留まってしまいます。それをどう解釈し、どう活用するかという深い思考がなければ、知識の本当の価値は発揮されません。これはビジネスだけでなく、あらゆる活動においていえることです。
世の中のあらゆる偉大な成果や革新は、「なぜ」と問う探求心から始まります。そしてそれに続く
「こうしたい」
「こうした方がいい」
という意欲や希望が、新たな世界を創造してきたのです。人々が理想の世界を思い描き、それを実現するための思考を深め、具体的な行動に移す力こそが、読書から得られる最大のメリットでしょう。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆