一気に激化
AIの派遣競争が一気に激化。OpenAI:ChatGPTとGoogle:Bardの競争でしたが、ここにFacebookを運営しているMetaが参戦。MetaはLlama2を公開してきました。オープンソースで商用利用可能。これがインパクト大きく業界では激震となっています。
この3社の競争となっていくと予想されていますが、もっとも上手な戦略を描いているのがMicrosoft。OpenAIとパートナーシップを結び出資をしていました。ここにきてMetaともパートナーシップを結んでいます。3社のうち2社がMicrosoftのパートナー企業となっておりAI覇権競争はMicrosoftに収束していくのではないでしょうか。
2強ではなく3強へ
AI(人工知能)における覇権争いの舞台が、一夜にして一段と熾烈な様相を呈しています。元々はOpenAIのChatGPTとGoogleのBardという2強の間で繰り広げられていたこの競争ですが、そこにFacebookの運営元であるMetaが新たな戦線を開くことで、一気に競争構図が変化しました。
Metaは新型AI「Llama2」(ラマツー)を公開。これはオープンソースでありながら商用利用可能、という特性を備えており、業界全体に大きなインパクトを与えています。既存のAI技術が企業秘密に包まれていた中で、MetaがLlama2をオープンソース化したことは前代未聞の出来事であり、その衝撃は業界全体を揺るがす激震。3番目に市場参入するときは、これくらいのインパクト、差別化がなければ市場シェアは広げることができません。戦略として理にかなった内容だと感じます。
でもここがシェア獲得か
これにより、OpenAI、Google、そしてMetaという3つの巨頭企業が主導権を争う新たな三つ巴の戦いが繰り広げられると予想しています。しかしながら、この競争の中で最も策略的な動きを見せているのがMicrosoftです。
Microsoftは既にOpenAIとパートナーシップを結び、資金支援も行っていましたが、さらに最近ではMetaともパートナーシップを締結。その巧妙な戦略とは、AI技術開発の主要企業である3社のうち2社がMicrosoftのパートナー企業となっている事実です。
これにより、AIの覇権争いはMicrosoftに収束していくのではないかと考えています。つまり、Microsoftは、パートナーシップを通じた協業という形で、他社のAI開発力を巧みに利用しながら、最終的なAI覇権を掌握しようという独自の戦略を展開していると言えます。シェア獲得に関しては過去を振り返るとわかりますがMicrosoftの戦略は実績を出しています。
まとめ
新しい市場の各社動向は、AIの技術進化だけでなく、それを巡る産業界の力関係の変動も同時に示しています。今後のAI覇権争いは、単に技術の優劣を競うだけでなく、各企業の戦略やビジネスモデル、そしてそれらがどのように相互作用するかによっても大きく影響されることでしょう。その中で、いつもながらMicrosoftがいかに自社の地位を確立していくかに注目しています。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆