内定式

2024年4月に入社予定の学生向けに内定式が行われました。10月1日の日曜日に飛行機移動で羽田空港に向かう電車内でリクルートスーツを着た人が複数乗っていたので気がつきました。内定式だったようです。ひとりで会場に向かう学生は何か嬉しそうでした。確かに期待が膨らんでいる状態ですから考えることは楽しいことばかりです。

航空会社では4年ぶりにCAを採用をしたところもあり、空白の期間が終わったことを告げています。就職は時代を避けて通ることができず、バブル→就職氷河期といったサイクルが存在しており、翻弄されてしまいます。

時代に翻弄される

思い起こせば、就職氷河期がスタートしたときに卒業したのを覚えています。それほど実感はありませんでしたが、バブルが終わり、就職氷河期が始まった1年目くらいだったと思います。スタートが良い時代、停滞している時代と選ぶことはできませんが、どちらが良いのでしょうか。

なかなか就職ができず苦労する方と苦労せずに就職する場合と比べると、最初は苦労がない方が良いのは当然です。しかし、苦労せず就職した人の中には、あまり成長せず時間を過ごしてしまうこともあります。そうなると、40代、50代になったとき突然苦労することもあるのではないでしょうか。最近では、リスキリングと称してスキル再構築が提唱されています。直面している人もいると思います。

困難は先か後か

最初に苦労した場合は、その困難を乗り越えると、残りの人生は楽なケースがあります。だんだんと楽に感じるのです。なので、長い時間軸で考えたら、最初に困難が出てくるのか、後から出てくるのかの違いですが、後から困難が出てくる方が乗り越える困難さがきついように感じます。これも個人差があるとは思うですが、個人的にはそのように感じています。

困難の先出し

困難さは最初の方がいいのでは、という考えもあると思うのです。想像していた環境ではないケースがあるとショックを受けます。これをリアリティショックと呼んでいます。リアリティショックがあっても、それを受け止めて乗り越えていくのですが、事前に想定しておけばショックは和らぐでしょう。いつかは何かが来るかもしれないと思っておくのもひとつの方法。想定しておくメリットは大きいです。

まとめ

人生はマラソンのような長距離ではありません。超長距離走と考えています。ゴールのない旅なのかもしれません。しかも、毎日が新しい体験であり、予行練習なしで、いきなり本番です。やり直しはききません。そこで考えたのは全力で出し切って進めば後悔はないということ。出し惜しみのほうが人生にとってムダなのかもしれません。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆