ファイナンシャル・ストレスとは何ですか?

ファイナンシャル・ストレスとは、経済的な負担や不安に直面することを指します。収入が不足している、借金が膨らんでいる、将来の貯蓄が不安定など、さまざまな要素がファイナンシャル・ストレスを引き起こしています。最近では、米国のクレジットカード債務残高過去最高、延滞率高水準となっており、国内ではなく海外でファイナンシャル・ストレスが取り上げられています。

米国のカード延滞率、12年ぶり高水準

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07DEG0X01C23A1000000/

ファイナンシャル・ストレスの原因

ファイナンシャル・ストレスの原因は個人や状況によって異なりますが、一般的な要因には以下のようなものがあります:

  1. 低所得
    収入が不十分で生活費や債務に対応できない場合、ファイナンシャル・ストレスが生じることがあります
  2. 無計画な支出
    無作為な支出や衝動買い、浪費などは財政的な負担を引き起こし、その結果、自業自得ですがストレスを増加させることがあります
  3. 高額の借金
    クレジットカードの未払いやローンの返済が困難である場合、借金がファイナンシャル・ストレスが増大します
  4. 雇用不安
    仕事の安定性が不確かな場合、収入が一定しないことがファイナンシャル・ストレスを引き起こす可能性があります

ファイナンシャル・ストレスの影響

ファイナンシャル・ストレスはさまざまな影響を与えていきます。以下はその事例の一部です。

  • 心理的影響
    経済的な不安は、ストレス、不安、うつ病などの心理的な問題を引き起こすことがあります
  • 身体的影響
    高血圧、心臓病、睡眠障害などの身体的な健康問題がファイナンシャル・ストレスから生じることがあります
  • 関係への影響
    経済的な問題は家族や友人との関係にも影響を及ぼすことがあります
  • 仕事への影響
    ファイナンシャル・ストレスは仕事に集中できなくなったり、パフォーマンスが低下したりする可能性があります

個人的にも「眠くならない」「眠気が朝まで来ない」「朝になっても眠くならない」といった経験があり、体調に影響を与えることは理解しています。なるべくなら、経験したくない体験です。

ファイナンシャル・ストレスの克服方法

ファイナンシャル・ストレスを軽減するためには、以下のような対策を考えて試すといいでしょう。

  1. 予算の作成
    収入と支出を管理するために予算を作成し、予算内で収まるようにする
  2. 優先順位の設定
    支払いや貯蓄の優先順位を設定し、計画を立て、管理する
  3. 生活費の見直し
    ムダな支出を削減し、生活費を見直すことで経済的な負担を軽減させられる。ムダ取りの基準も必要になる。価値を生み出すものには投資するが、それ以外は冷静に判断する
  4. ストレス管理
    マネー・マインドセットの改善やリラクゼーション法など、ストレス管理の方法を試してみる

まとめ

心理学で実証されていることがあります。月々の収入で生活が赤字になる人は、収入がいくら増えても赤字になるという現実です。クレジットカードなどで補填するクセをつけてしまうと、収入が増えても軌道修正できないと言われています。リボ払いをし続けて、なかなか減らない人を見たことがあります。残高が減ってもお金を使ってしまうので、残高は一定になるそうです。解消するには、毎日使ったお金をメモするだけ。それだけでも振り返ったときムダが見えます。そのムダに対して痛みを感じるようになると支出が減っていきます。時間はかかりますが、習慣を変えていく作業のひとつです。

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