2択しかないのか
ロスをなくす、低減する、といったことが今後は着目されるでしょう。そんな時期に来ています。エネルギーは値上がりしたまま下がってはいません。為替が変動しても(円高になっても)急に値下げにはならないものです。原価が上昇する時期に収益を伸ばすには利益率を上昇させるしか方法はなく、値上げするか、原価低減するかの2択になってきます。値上げに関しては、値上げできる企業から達成しており収益性は向上しています。好決算が続く大手企業はその典型です。逆に値上げできない企業は厳しい状況が続きます。そうなると、もう一方の原価低減が見直されることになるでしょう。ロスを見直す、削減できるものを探していくことになります。
ロスを見直す
ビジネスにおいて、ロスを見直すことが手をつけられていないことはよくあります。現状維持バイアスがはたらくので、ロスもそのままの状態になっていることがあるのです。では、ロスを見直すにはどうすればいいのでしょうか。ロスをなくすためにはいくつかの方法があります。以下にいくつかのアイデアをご紹介します。
- プロセスの改善
ロスをなくすためには、まずビジネスのプロセスを見直し、効率的に改善することが重要です。ここではデジタル化、DX化が有効です。単にプロセスを短縮するだけでなく、抜本的は改革も可能になります。不要な手順や無駄な作業を見つけることからスタートですが、最終的には、効率を高め生産性を高めるために改善することです - 在庫管理の最適化
ロスを避けるためには、在庫管理を正確かつ効果的に行うことが不可欠。在庫の適切な管理、発注の最適化、期限切れ商品の回避など、在庫に関するプロセスを見直して改善します。単に売れるストックなのか、売れないストックなのかの判断は重要。ここは経営者の判断力が問われます - スタッフのトレーニングと意識向上
スタッフのトレーニングと意識向上もロス削減に効果的。業務におけるミスや無駄な手間が減るよう、スタッフに対して定期的なトレーニングや教育を行います。まずは、ロスを見抜く力を養うところからです。現状維持バイアスの破壊が最初になるかもしれません。単にロス削減の成功事例を見ても効果は出ないでしょう
削減は
コスト削減についても考えてみます。コスト削減はマイナスイメージを持っている人もいるので慎重な部分でもあります。人員削減をイメージする人もいるようです。
- 無駄な出費の削減
無駄な出費の定義をすることからです。まとめて買えば安くなる、というのは無駄な出費である、と定義するとわかりやすく浸透しやすいです。まとめて購入しても全部使わず、残りを保管し知恵る状態は理想的な状態ではありません。そのあたりのルール、定義の設定がポイントになるでしょう - プロセスの最適化
ビジネスプロセスの見直しはコスト削減につながります。同じことを2回3回と行っているものは削減できるはず。書類づくりにおいてはこうした無駄があり、時間のロスになっています。時間もコストなので、時間コストを意識できるようにしたいです
まとめ
ロスをなくす、コスト削減というのは、ビジネスにとって永続的な課題です。手間がかかる、面倒な作業だからです。しかし、定期的な見直しと改善を行うことで、筋肉質の組織へと変貌していきます。一度見直してみましょう。
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