心理構造

同年代なので、関心があるある年代の心理を取り上げます。中年期を迎えた40代50代の男性の心理です。人生の豊かな経験を背負いながら、それぞれ異なる心理的な特徴を示しているからです。大きく分けると「自慢タイプ」、「理論タイプ」、「説教タイプ」という3つに分類されます。これらの特徴は何で、具体的にどのようにしてその心理が形成されるのでしょうか。その点を探っていきます。

「自慢タイプ」の心理

「自慢タイプ」は過去の成功体験や栄光に固執し、それを頻繁に語ります。求められていないのに語り出す特徴があります。過去に固執するのは理由があります。栄光の過去が頂点だったからです。その頂点以降、下降しかなかったのかもしれません。今が輝いているわけでもないので、どうしても過去を振り返ってしまうのです。固執しているというより、過去の頂点を語ることで快感を感じている可能性もあります。このタイプの背後には、現在の自分の状況に対する不満が漠然とあり、過去の成功談を語ることで自己肯定感を保とうとする心理が働いているともいえます。

「理論タイプ」の特徴

「理論タイプ」は論理的かつ客観的なアプローチを好み、しばしば上から目線で意見を言います。本人は気がついていませんが、まわりから見ると態度のわるい人に見えることもあります。この理論タイプの中で、先制攻撃をしてくる人に限っては、あることをいつも感じています。それは自分のことを評価されるのを嫌がる人であり、弱いということ。人から言われたくないので、理論武装しているケースがあるのです。いつも「どうしてですか」「おかしいじゃないですか」と発言している人が当てはまります。論理や知識を通じて、優位性や信頼性を確立しようとしていると思うのですが、結果的にはその通りになっていない現状があります。

「説教タイプ」の背景

「説教タイプ」は、強い正義感を持ち、他人への指導や助言を惜しまない特徴があります。自分の経験や知識を共有することで、他者のためになると信じています。「あなたのために・・・言っているんです」と言いながら聞かされる方は自分のために思って言ってくれているとは感じていないかもしれません。このすれ違いが摩擦を生み出してしまうこともあります。時間の長い説教はビジネスにおいては不要です。説教している人が満足感を得るだけの行為です。

将来への希望がある人は

これらの特徴を持つ人々とは対照的に、将来に希望を持ち、積極的に行動している人々は、これらのタイプには当てはまらない傾向があります。現状に集中し、未来に向かって進むことに集中しています。将来への希望がある人ほど、自己の成長や目標達成に励み、他人への説教や自慢、上から目線などに時間を費やす余裕がないものなのです。

まとめ

40代50代の男性が示すこれらの心理的特徴は、内面的な満足度や将来への見通しに深く関連しています。将来に対する明確なビジョンと目標がある人は、積極的な行動を通じて自己実現を目指すことができます。未来を想像する、予想するのはどの年代でも可能なことなので、上記で取り上げた3タイプにはならないようにしたいです。

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