急に変わることが増加
状況が急に変わることが増えてきました。リーダーはチームメンバーとともにビジネスを進めますが、ときにはメンバーの離脱が急に発生したりもします。そのとき、状況を正確に把握し、リーダーが対応しなければなりません。メンバーも不安を抱え、雰囲気もわるくなることもあります。疑心暗鬼になる人が出てくることもあり、リーダーの力量が試されることです。そんなときのリーダーができることを考えてみたいと思います。
不安を解消するためにできること
最初にリーダーが取り組むことは明確です。状況を透明化し、情報共有することです。具体的には下記のようなことをしていきます。
- メンバーが不安を感じるのは、情報不足が原因であることが多いため、リーダーは可能な限り多くの情報を共有する
- チーム全体の状況、今後の計画、個々のメンバーの役割などについて、定期的に説明会を開催したり、メールや社内掲示板などで情報を共有していく
- 質問や疑問があれば、いつでも気軽にリーダーに尋ねられる雰囲気を作ること。質問できる場所をつくったり、時間を設けたりします
寄り添う
情報共有ができるようになったら、メンバー個々の状況に寄り添うプロセスに入ります。不安を取り除く前に、不安に寄り添う形になります。ここはリーダーが粘り強く取り組む部分です。
- メンバー一人ひとりに個別面談を行い、不安や疑問に丁寧に耳を傾ける
- メンバーの不安は、仕事内容に関するものだけでなく、キャリアに関するものやプライベートに関するものまでフォローすることもあります
- 個々の状況に合わせたサポートを提供することで、メンバーの不安を解消できると、安心感を与えられます
ゆるやかなポジティブ
不安が渦巻いている状態から、雰囲気を変えるとき、いきなりポジティブになるのも変な感じがします。ゆるやかにポジティブになるのが理想です。ネガティブな発言が減ることからスタートでしょう。その後は次のようなプロセスになっていきます。
- チームの未来に対する希望やビジョンを明確に示し、メンバーに共有していく。同じビジョンをメンバーが徐々に語り出すのが理想
- 変化を前向きに捉え、チーム全体で乗り越えていくという姿勢を示す、逃げない姿勢が大事
- メンバーの努力や成果を認め、褒めることも効果的ですが、表面的な褒め方はマイナスになるので注意
機会を増やす
コミュニケーションは回数です。頻度によって比例します。1回当たりの時間数ではありません。回数を記録し、コミュニケーションの頻度を高めることを意識するのが最適です。
- チーム全体でコミュニケーションを取る機会を増やすことで、メンバー同士の信頼関係を築き、不安を軽減することができるはずです
- 雑談やランチミーティングなど、仕事以外のコミュニケーションの場を設けるのも効果的。ここは数分の短時間の回数を重ねること
- メンバー同士が気軽に意見交換できる雰囲気をつくることは結構大切な部分。言える雰囲気を醸成しましょう
まとめ
チームメンバーの不安を解消することは、最終的にパフォーマンス向上につながります。リーダーは、メンバーの不安に真摯に向き合い、適切なサポートを提供することになります。上記のプロセスのように手を抜くことはできません。頻度を高め、集中的に改善させましょう。それがリーダーの実力になっていきます。
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