組織のパワーバランス
組織内のパワーバランスはスポーツのように成績を見て、まわりが判断する自然な形が理想。最近は30年ぶりのツール改革期に入ったので、ベテランが簡単に抜かされる場面も増えてきました。そんなとき、ベテランの方は自分のポジションを守るためなのか、メンバーから出てくる創造的な意見を見えないところで潰しているようです。後から発覚しますが、意図的な行動です。根拠なく反対したり、拒絶したりしているようです。業務に関わることなので、見逃すことはできません。なぜなら、会社の業績も左右するからです。自分の保身のために会社を犠牲にするパターンです。なかなか見えにくいところなのでリーダーも気がつかないことがあるでしょう。
こうした状況が続くと、組織内には静かな停滞が生まれます。表面的には和やかでも、内側ではアイデアの芽が摘まれ、若手や中堅の成長機会が奪われていきます。すると徐々に「言っても無駄」「どうせ通らない」といった空気が蔓延し、挑戦する文化が失われていくのです。危険な兆候であり、なんとかしなければなりません。
心裏
まず、ベテランの心裏を考えてみたいと思います。ベテランが新しいアイデアに対して示す抵抗には、表面上は「経験に基づく慎重さ」という装いがあります。しかし、その背後には自分の立場やこれまでの実績が脅かされることへの不安があることは隠しようがありません。具体的な例をあげると
・会議で新しい提案が出た際、公の場では「検討する」と言いながらも、裏では実行に移さない(否定する・拒絶する)
・革新的なアイデアに対して「過去にも似たことをやって失敗した」という理由で反対する(具体的な根拠を示さずに)
・若手が上層部に直接アイデアを提案する機会を意図的に制限する、阻止する、潰す
こうした行動は、個人の保身が組織の利益よりも優先されています。本人は、そのような意識はないかもしれません。組織のために、慎重に考えた結果、変化させないと意見を言っていると感じているでしょう。
分ける
このようなことが発生した場合は、
・既存プロセス
・新規プロセス
に分けて取り組ませるのがいいのではないでしょうか。既存プロセスを守りたい人は、そのままやってみる。新規プロセスで新しいことを企画したい人は思いっきり試してみる。その両方で進めるのがベストです。その結果、どちらが良かったのか、どちらが正しいのか、数値で比較してみるといいでしょう。あくまでも、同じような環境下で進めることです。
まとめ
このように見えないところで行われていることは察知するタイミングが遅れることも多く、対応が遅くなることがあります。そのためにも、社内の情報は表面的なところだけでなく、解像度高く情報を得ることが大切だと感じます。ある意味、言語化できない領域を把握しておくことになるでしょう。今後の組織運営のポイントになるはずです。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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