ラベリング理論とは
ラベリング理論(Labeling theory)を取り上げます。ラベリング理論とは、社会学における理論の一つで、ある個人や集団の行為が「逸脱」とされるのは、行為そのものの性質だけでなく、周囲の社会や権力を持つ人々がそれに「逸脱」というレッテル(ラベル)を貼ることによって生み出されると考える理論です。社会的反作用論とも呼ばれます。
上記の説明ではわかりにくいと思います。簡単に言えば、
「あの人の言動は普通ではない。それは異常な言動があるからだ」
と感じるところを
「あの人の言動は普通から外れている。これは、まわりが異常だというレッテルを貼ることで生じている」
と考えることなのです。逆から見る視点で考える理論だと思います。
提唱者:
主にアメリカの社会学者ハワード・S・ベッカー(Howard S. Becker)が1960年代に提唱したとされています。著書『アウトサイダーズ』が有名。
逸脱の社会的な定義について:
何が「普通」で、何が「逸脱」かは、絶対的な基準があるわけではなく、時代や文化、社会によって決められる(相対的なものである)と考えます。例えば、ある社会では犯罪とされる行為が、別の社会や状況では問題視されないことがあるからです
人が違っても同じ
「あの人(Aさん)はこのチームには合わない」、と言われているAさんがいるとします。時間の経過とともに、Aさんはそのチームにいることが不愉快になります。最後には、チームから出ていきます。そうなると、またAさんと似たような人を探し、レッテルを貼るようになります。「あの人(Bさん)はこのチームに合わない」と言い始めるのです。同じ現象が発生していますが、対象となる人は違います。このような現象がラベリング理論だと感じます。
ルールを設けると
チームにルールを設けることも結局のところラベルを貼る行為と等しくなります。ルールから逸脱する人が発生するからです。あえて逸脱者を発生させるようなルールも世の中には存在しています。逸脱する人をつくり出す目的でルールを設定しているのではないか、と感じてしまいます。そうなってくると、ルール設定にも問題がある場合があるので、注意したい部分です。
まとめ
ラベリング理論は、逸脱や社会問題を見る上で、その人の行為そのものではなく、それに対するレッテル貼りがそうさせていることを示唆しています。人の問題なのか、組織の問題なのか。問題の起点となる地点をまちがうと解決しないと感じます。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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