再生のプロセス

企業の業績が下降している。そんなとき再生させ成長させるプロセスはセオリーがあります。再生プロセスは事例から学ぶのがはやい。今回は飲食事例を取り上げますが、他の業界でも応用が可能です。

施策内容

飲食フランチャイズでオーナーチェンジがありました。売上成長を計画しており、次のような施策を打ち出していました。

《ディナータイム売上強化》

  • 990円単価のボリューム感のある高価格帯メニューの導入
  • 女性向けの日替わりサラダを680円(以前のメニューより200円値下げ)で提供

《メニュー展開拡充》

  • 朝食メニューを全店で展開
  • 全店でメニュー変更予定
  • 490円(ワンコイン)の低価格ベースのメニューを新たに提供

《コーヒー刷新》

  • 3種類の豆を使用
  • 原価は従来の4倍になるが、販売価格は25%安い180円に設定し直す
  • コーヒー単品での来店も促進する品質に改善していく

《売上目標》

  • 1店舗あたりの月間売上を現在の20%増加させる

施策の骨格

この施策をみるとわかりますが
・メニュー単価アップ
・特定顧客アップ
・時間帯単価アップ
・フロントエンドメニュー創設
・集客メニュー設定
といった骨格が見えてきます。このように、打ち出した施策は、単なる思いつきの集合ではありません。それぞれの施策が、明確な意図を持って「施策の骨格」で示された要素に対応し、相互に連携することで、最終的な売上目標達成を目指していることが読み取れます。

他への応用

他の業界への応用を考えてみます。小売業の場合は次のよう展開になるのです。

小売業の場合
・メニュー単価アップ → 高付加価値なプライベートブランド商品の開発
・特定顧客アップ → 会員ランク別特典の導入
・時間帯単価アップ → タイムセール、夜間営業時間の延長
・フロントエンドメニュー創設 → 目玉となる特売品設置
・集客メニュー設定 → ポイント倍増キャンペーン、限定ノベルティグッズ

まとめ

事例研究は他の業界の事例でも参考になります。応用できるからです。そのためには、施策の骨格を導き出さなければなりません。骨格がわかれば応用可能なのです。その点を理解しながら、事例を見ていくと施策のアイデアが出てくると思います。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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